エチルブロマイド(Ethyl bromide)

エタンの水素原子1個が臭素原子に置換された構造を持つハロゲン化アルキルです。非常に揮発性が高く、かつては麻酔薬として使用されたこともありますが、現在は主に有機合成におけるエチル化剤として重要視されています。特にグリニャール試薬(エチルマグネシウムブロミド)の原料として化学工業や研究現場で広く利用されています。
別名:臭化エチル、ブロモエタン

レンタル
対象機種
ガス名 エチルブロマイド 分子式
(化学式)
C2H5Br
状態 液体(揮発性が非常に高い)
無色透明(光や空気にさらされると徐々に黄色を帯びることがあります)
臭気 エーテルに似た、甘く心地よい刺激臭
燃焼
範囲 vol%
6.75% から 11.25% 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・有機合成原料(エチル化剤)、医薬品・農薬・香料の合成中間体、グリニャール試薬の調製、溶剤、冷媒(過去)、化学研究用試薬など。
危険
情報
  • ・引火性の高い液体です(引火点:マイナス20度以下)。極めて引火しやすく、常温で爆発性混合気体を形成します。加熱や燃焼により、臭化水素やホスゲンなどの有害で腐食性のガスを発生します。強酸化剤、強塩基、アルミニウムやマグネシウムなどの金属粉との接触は火災や爆発の原因となるため厳禁です。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、呼吸器に対して刺激性があります。吸入すると頭痛、めまい、吐き気、睡眠不全、意識混濁を引き起こし、高濃度では中枢神経系を抑制します。肝臓や腎臓への障害、また発がん性の恐れ(IARCグループ2A)も指摘されています。揮発性が非常に高いため、吸入防止のための換気と防護具の着用が不可欠です。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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