クロロ炭酸エチルエステル(Ethyl chloroformate)

エタノールとホスゲンを反応させて得られる、刺激性の非常に強い無色の液体です。分子内に反応性の高いクロロ基とエステル基を持っており、有機合成化学においてエチル炭酸基(エトキシカルボニル基)を導入するための重要な試薬として利用されます。水と接触すると徐々に分解して、塩化水素や二酸化炭素を発生するため、取り扱いには厳重な注意が必要です。
別名:クロロギ酸エチル、エチルクロロフォルメート、ECF

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対象機種
ガス名 クロロ炭酸エチルエステル 分子式
(化学式)
C3H5ClO2
状態 液体(揮発性が高い、沸点:約94度)
無色透明
臭気 刺激的で刺すような鋭い臭気(ホスゲンや塩化水素に似た臭い)
燃焼
範囲 vol%
3.2%から13.0%前後 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・有機合成試薬(アミノ基の保護、ペプチド合成)、医薬・農薬の中間体(殺虫剤などの原料)、浮遊選鉱剤の製造。
危険
情報
  • ・常温で容易に引火(引火点:約16度前後)する、極めて引火性の高い液体および蒸気です。水や湿気と反応して有害で腐食性の高い塩化水素ガスを発生します。加熱分解によりホスゲンを含む有毒なガスを発生する恐れがあります。強力な酸化剤、アルカリ、アルコール類と激しく反応します。
人体の
影響
  • ・強い腐食性、毒性、および催涙性があります。液体や蒸気が皮膚に触れると、激しい痛み、赤み、深刻な化学火傷を引き起こします。目に入った場合は失明の恐れがあります。
  • ・蒸気を吸入すると、喉や鼻の激しい痛み、咳、呼吸困難を引き起こします。肺に深刻なダメージを与え、遅発性の肺水腫を招く危険があるため、吸入した場合は直ちに医師の診察が必要です。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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