ギ酸エチル(Ethyl formate)

ギ酸とエタノールがエステル結合した化合物です。天然にはアリなどの昆虫や、ラズベリー、コーヒー、日本酒などの食品中に広く存在しています。非常に揮発性が高く、心地よい果実臭を持つため、古くから香料や溶剤として利用されてきました。工業的には、アミノ酸の合成原料や農薬(燻蒸剤)としても重要な役割を果たしています。
別名:蟻酸エチル、メタン酸エチル、エチルホルメート

レンタル
対象機種
ガス名 ギ酸エチル 分子式
(化学式)
C3H6O2
状態 液体(揮発性が極めて高い、沸点:約54度)
無色透明
臭気 甘いフルーティーな香り(ラム酒、桃、パイナップルに似た芳香)
燃焼
範囲 vol%
2.7%から16.5% 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・香料(食品添加物:ラム、ピーチ、ベリー系フレーバー)、溶剤(ニトロセルロース、樹脂、油脂、塗料)、農薬(貯蔵穀物や果実の燻蒸剤)、有機合成原料(ビタミンB1の製造など)。
危険
情報
  • ・極めて引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約マイナス20度)。常温で激しく引火し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。
  • ・強力な酸化剤、強酸、強塩基と激しく反応します。水と接触すると徐々に分解して、ギ酸とエタノールを生成します。
人体の
影響
  • ・刺激性および中枢神経抑制作用があります。直接触れると、赤み、痛み、強い刺激を引き起こします。
  • ・蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。高濃度では呼吸困難や意識低下、昏睡を招く恐れがあります。
  • ・取り扱いの際は、防爆型の局所排気装置を使用し、有機ガス用防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡を必ず着用してください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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