エチルメルカプタン(Ethyl mercaptan)
エタノールの酸素原子が硫黄原子に置換された構造を持つチオールの一種です。人類が感知できる物質の中でも極めて強力な悪臭を持つことで知られており、ごく微量でもその存在を認識できます。この特性を活かし、本来は無臭である都市ガスやプロパンガスの漏洩検知用着臭剤として世界中で広く利用されています。
別名:エタンチオール、チオエタノール、水硫化エチル
| ガス名 |
エチルメルカプタン |
分子式 (化学式) |
C2H6S |
| 状態 |
液体(揮発性が極めて高い、沸点:約35度) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
極めて強烈で不快な刺激臭(腐った玉ねぎやニラのような臭い) |
燃焼 範囲 vol% |
2.8%から18.2%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・ガスの着臭剤(都市ガス、LPガスの漏洩検知用)、有機合成原料(農薬、医薬品の中間体)、プラスチックの添加剤。
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危険 情報 |
- ・常温で激しく引火し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。極めて引火性の高い液体および蒸気です(引火点:マイナス45度以下)。
- ・強力な酸化剤、強酸、強塩基と激しく反応します。加熱や燃焼により、有毒な硫黄酸化物(SOx)を発生します。蒸気は空気より重いため、床面に滞留しやすく、遠くの火源から引火・逆火する危険があります。
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人体の 影響 |
- ・刺激性および毒性があります。高濃度の蒸気を吸入すると、呼吸困難、チアノーゼ、意識喪失、あるいは命に関わる恐れがあります。
- ・取り扱いの際は、防爆型の局所排気装置を使用し、有機ガス用防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡を必ず着用してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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