エチレンジブロマイド(Ethylene dibromide)
エチレンの両端の炭素に臭素が1つずつ結合したハロゲン化炭化水素です。かつては有鉛ガソリンのノッキング防止剤(鉛除去剤)や、強力な土壌くん蒸剤(殺虫剤・殺菌剤)として世界中で大量に使用されていました。しかし、非常に強い毒性と発がん性が明らかになったため、現在では多くの国で農薬としての使用が禁止されており、厳格に規制されている化合物です。
別名:1,2-ジブロモエタン、二臭化エチレン、EDB
| ガス名 |
エチレンジブロマイド |
分子式 (化学式) |
C2H4Br2 |
| 状態 |
液体(非常に重い液体、比重:約2.18) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
クロロホルムに似た、甘く特有の芳香 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・有機合成中間体(医薬品、染料、樹脂の製造)、特殊な溶剤、研究用試薬。かつては農薬(土壌くん蒸剤、貯蔵穀物くん蒸剤)、ガソリン添加剤として広く利用されていました。
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危険 情報 |
- ・不燃性ですが、加熱や火災時の高温下で分解し、有毒で腐食性の高い臭化水素や臭素ガスを発生します。強酸化剤やアルミニウム、マグネシウム、ナトリウムなどの活性金属と激しく反応し、火災や爆発を引き起こす恐れがあります。光や熱によって徐々に分解し、着色することがあります。
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人体の 影響 |
- ・極めて毒性が高く、人体への影響は深刻です。
- ・吸入:喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気、肺水腫を引き起こす恐れがあります。
- ・皮膚・目:強い刺激性と腐食性があり、激しい化学火傷や目の損傷を招きます。皮膚から容易に吸収され、全身毒性を引き起こします。
- ・全身:肝臓、腎臓、中枢神経系に重篤な障害を与えます。
- ・発がん性:国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(Group 2A)」と分類されています。また、生殖細胞変異原性や生殖能への悪影響も確認されています。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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