フラン(Furan)

4個の炭素原子と1個の酸素原子からなる五員環構造を持つ、代表的な複素環式芳香族化合物です。非常に揮発性が高く、化学的に反応性に富むため、樹脂の原料や有機合成の中間体として重要です。松根油や木タールなどに微量に含まれるほか、食品の加熱調理過程で生成されることもあります。
別名:フルフラン、1,4-エポキシ-1,3-ブタジエン、酸化テトラメチレン

レンタル
対象機種
ガス名 フラン 分子式
(化学式)
C4H4O
状態 液体
無色透明
臭気 クロロホルムに似た特有の芳香
燃焼
範囲 vol%
2.3%から14.3%前後 爆発等級 2(または1、文献により差異があるが、高い引火性と反応性に警戒が必要) 発火度 G1
用途
  • ・有機合成原料(テトラヒドロフラン、ピロール、チオフェンの製造)、合成樹脂(フラン樹脂)の原料、医薬品・農薬の中間体、溶剤。
危険
情報
  • ・常温でも容易に引火する極めて引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約マイナス35度以下)。
  • ・空気との接触により、爆発性の過酸化物を生成することがあります。酸の存在下で激しく重合し、発熱・爆発する恐れがあります。
人体の
影響
  • ・毒性、刺激性、および発がん性の恐れがあります。
  • ・直接触れると、赤み、痛み、刺激を引き起こします。皮膚からも吸収される可能性があります。
  • ・ヒトに対して発がん性の可能性がある(IARCグループ2B)とされています。また、肝臓や腎臓への悪影響が懸念されます。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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