グリシジルフェニルエーテル(Glycidyl phenyl ether)
エポキシ基(グリシジル基)とフェニル基(ベンゼン環)がエーテル結合した構造を持つ、芳香族エポキシ化合物の一種です。エポキシ樹脂の代表的な反応性希釈剤として広く用いられています。高粘度のエポキシ樹脂に添加することで、作業性を著しく向上させると同時に、樹脂硬化物の物性を調整する重要な役割を持っています。水にはわずかに溶ける程度ですが、アルコール、エーテル、アセトン、ベンゼンなどの多くの有機溶剤には任意の割合で非常によく溶けます。反応性に富むエポキシ環を持っているため、強力なアレルギー性皮膚炎を引き起こすなど、人体に対する高い感作性と中程度の急性毒性を持つ危険な液体です。
別名:フェニルグリシジルエーテル、1,2-エポキシ-3-フェノキシプロパン、(フェノキシメチル)オキシラン
| ガス名 |
グリシジルフェニルエーテル |
分子式 (化学式) |
C9H10O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明から淡黄色 |
| 臭気 |
かすかに独特の不快な甘い芳香臭、またはフェノール様の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
1.1%から5.7%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・エポキシ樹脂用反応性希釈剤(土木建築、電気・電子部品の封止材、塗料、接着剤など)、樹脂改質剤、有機合成の中間体原料。
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危険 情報 |
- ・可燃性の液体および蒸気です(引火点:約110度から120度前後)。常温での引火危険性は比較的低いですが、加熱された状態や高温の作業環境下、あるいは直接の裸火や火花に接触した場合は燃焼します。
- ・化学的にはエポキシ環が開環しやすいため、酸、塩基、第一級および第二級アミン類などと接触すると、激しい発熱重合反応を起こす危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・皮膚に対する極めて強い感作性(アレルギー誘発性)および中程度の刺激性と毒性、変異原性(遺伝毒性)を持っています。
- ・最大の特徴として「極めて強力な皮膚感作性」があるため、一度感作(アレルギー状態に)されると、以降はごく微量の接触であっても全身に激しいアレルギー性皮膚炎(湿疹、水疱、強いただれ、かゆみ)を発症するようになります。
- ・遺伝毒性(変異原性)や発がん性への懸念が指摘されているため、取り扱いには特別な注意を払う必要があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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