ヨウ化水素(Hydrogen iodide)

水素とヨウ素からなる二元化合物です。常温常圧では無色の気体として存在しますが、非常に水に溶けやすく、その水溶液はヨウ化水素酸と呼ばれる強酸となります。強力な還元剤としての性質を持ち、有機化学合成や工業用原料として利用されますが、腐食性と毒性が強いため取り扱いには細心の注意が必要です。
別名:ヨウ化水素酸(水溶液の場合)、ヒドロヨウ酸

レンタル
対象機種
ガス名 ヨウ化水素 分子式
(化学式)
HI
状態 気体
無色(光や空気に触れるとヨウ素が遊離し、徐々に黄色から褐色を帯びます)
臭気 刺すような強い刺激臭
燃焼
範囲 vol%
-(ただし、金属との反応で発生する水素ガスには注意が必要です) 爆発等級 発火度
用途
  • ・有機合成における還元剤(カルボン酸やアルコールの還元)、ヨウ素化合物の製造原料、医薬品・中間体の製造、化学研究用試薬。
危険
情報
  • ・非引火性ですが、非常に反応性が高く、空気中の湿気と反応して白い霧(ヨウ化水素酸の微粒子)を形成します。
  • ・加熱により分解し、有毒で腐食性の高いヨウ素蒸気や水素ガスを発生します。
  • ・多くの金属を激しく腐食し、水素ガスを発生させて爆発性雰囲気を作る恐れがあります。
人体の
影響
  • ・強い腐食性と毒性があります。気体や液状のヨウ化水素酸が皮膚へ触れると、激しい痛み、赤み、重度の化学火傷を引き起こします。眼に入ると角膜を損傷し失明する恐れがあります。
  • ・吸入すると、高濃度では肺水腫を招き、生命に危険を及ぼす可能性があります。経口では消化管を激しく侵し、粘膜の腐食、激しい腹痛、嘔吐を引き起こします。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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