ヒドロキシルアミン(Hydroxylamine)
アンモニアの水素原子1つをヒドロキシ基で置換した構造を持つ無機化合物です。強力な還元剤としての性質を持ち、有機合成、特にナイロンの原料となるカプロラクタムの製造において極めて重要な中間体です。非常に不安定な物質であり、加熱や不純物の混入によって爆発的に分解する危険性があるため、工業的には主に硫酸塩や塩酸塩などの安定な塩の形で、あるいは水溶液として取り扱われます。
別名:オキシアムモニア
| ガス名 |
ヒドロキシルアミン |
分子式 (化学式) |
NH3O |
| 状態 |
固体(ただし非常に吸湿性が高く、不安定なため水溶液として存在することが多い) |
| 色 |
無色(純粋な結晶は白) |
| 臭気 |
無臭、またはわずかにアンモニアに似た臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
-(それ自体が爆発的に分解する性質を持つため、通常の可燃性ガスとしての燃焼範囲よりも分解爆発の危険が先行します) |
爆発等級 |
2 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・有機合成原料(カプロラクタムの製造、オキシムの合成)、半導体洗浄剤(レジスト剥離剤)、還元剤、写真現像薬の添加剤、重合停止剤。
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危険 情報 |
- ・爆発性の物質です。加熱、衝撃、または金属不純物(鉄、銅など)との接触により、激しい発熱を伴う爆発的な分解反応を起こします。
- ・加熱により分解し、有毒な窒素酸化物やアンモニアを発生し、酸化剤と接触すると激しく反応して発火・爆発する危険があります。
- ・※純粋な無水物は極めて危険なため、一般には50%以下の水溶液等で流通しますが、それでも濃縮や加熱は厳禁です。
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人体の 影響 |
- ・毒性、腐食性があり、目・皮膚へ直接触れると、激しい刺激、痛み、赤み、化学火傷を引き起こします。
- ・血液への影響:体内に吸収されるとヘモグロビンをメトヘモグロビンに変化させ(メトヘモグロビン血症)、血液の酸素運搬能力を低下させ、チアノーゼを引き起こす恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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