クロロ炭酸イソプロピルエステル(Isopropyl chloroformate)
クロロギ酸(クロロ炭酸)とイソプロピルアルコールのエステルであり、反応性の非常に高い有機合成分野の重要試薬です。分子内に反応性に富む塩素原子とカルボニル基を併せ持っており、特にポリマーの重合開始剤(過酸化物)の合成や、医薬品・農薬の中間体を製造するための誘導体化剤(イソプロピルオキシカルボニル基の導入など)として工業的に広く利用されています。
別名:クロロギ酸イソプロピル、クロロカルボン酸イソプロピル、IPCF
| ガス名 |
クロロ炭酸イソプロピルエステル |
分子式 (化学式) |
C4H7ClO2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色から微黄色 |
| 臭気 |
非常に刺激的で不快な辛辣臭(酸クロライドおよび塩化水素特有の臭気) |
燃焼 範囲 vol% |
-(揮発性と分解性が高く、引火危険およびガス発生危険が極めて先行します) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・高分子化学における重合開始剤(過酸化炭酸エステル類など)の製造原料、医薬品・農薬・有機合成化学における保護基導入剤(アミノ基の保護など)や合成中間体。
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危険 情報 |
- ・引火性の高い液体であり、同時に激しい腐食性と自己分解性を持つ極めて危険な物質です(引火点:約16度から22度前後)。
- ・水と激しく反応して有害な塩化水素ガス(酸性ガス)と二酸化炭素、イソプロピルアルコールに分解するため、水分や湿気の混入は厳禁です。
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人体の 影響 |
- ・強い腐食性と激しい毒性(吸入毒性など)があり、人体に深刻な危害を及ぼします。
- ・目・皮膚へ液体や高濃度の蒸気が触れると、激しい痛み、赤み、重度の化学火傷(ケミカルバーン)を引き起こし、失明や組織壊死に至る恐れがあります。
- ・蒸気を吸入すると、最悪の場合、遅発性の肺水腫(数時間後に急変)を招き、生命に危険を及ぼすことがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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