亜硝酸イソプロピル(Isopropyl nitrite)
亜硝酸とイソプロピルアルコールのエステルであり、非常に揮発性が高く熱的に不安定な有機化合物です。血管拡張作用などの強力な生理作用を持つことで知られており、医療用の用途がある一方で、乱用の危険性があるため法的な規制を受けています。また、試薬や合成原料としても極めて高い引火性・爆発性を持つため、取り扱いには厳重な警戒を要する物質です。
別名:亜硝酸イソプロピルエステル、2-プロピル・ニトライト
| ガス名 |
亜硝酸イソプロピル |
分子式 (化学式) |
C3H7NO2 |
| 状態 |
液体(揮発性が極めて高い) |
| 色 |
無色から微黄色 |
| 臭気 |
特有の甘くフルーティーな香り、またはエステル臭(吸入は極めて危険です) |
燃焼 範囲 vol% |
-(非常に低濃度でも引火・爆発性混合気体を形成し、加熱や衝撃による自己分解爆発の危険が先行します) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・有機合成化学におけるニトロソ化剤・試薬、かつては医療用シアン化合物解毒剤の研究対象。※薬事法(医薬品医療機器等法)により、指定薬物として製造・販売・所持・使用等が厳しく規制されています。
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危険 情報 |
- ・引火点が約マイナス20度以下で極めて引火性が高く、熱や光によって容易に分解・爆発する危険な物質です。
- ・熱、光、衝撃、強酸、強塩基、還元剤と接触すると、激しく分解して爆発したり、有毒な窒素酸化物(NOx)ガスを発生したりします。
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人体の 影響 |
- ・強力な血管拡張作用とメトヘモグロビン血症を引き起こす高毒性・危険性があります。
- ・蒸気を吸入すると、急激な血管拡張により猛烈な頭痛、めまい、心拍数の急上昇(頻脈)、血圧低下、顔面紅潮を引き起こします。
- ・多量に吸入すると、血液の酸素運搬能力が失われる「メトヘモグロビン血症」を発症し、チアノーゼ、呼吸困難、意識喪失、最悪の場合は心不全や脳虚血により死に至る恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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