JP-5(Jet Propellant 5)
主に海軍の航空母艦(空母)艦載機用として開発された、高引火点型のジェット燃料の一種です。狭い艦内での貯蔵や運用時における火災リスクを最小限に抑えるため、一般的なジェット燃料(JET A-1やJP-4など)よりも引火点が大幅に高く設定されているのが最大の強みです。ケロシン(灯油)成分をベースに、より安全性を重視した厳格な軍用規格に基づいて精製されています。
別名:ジェット燃料5号、高引火点型ジェット燃料、MIL-DTL-5624(米国軍用規格)
| ガス名 |
JP-5 |
分子式 (化学式) |
特定の単一化学式はありません |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明、または淡黄色 |
| 臭気 |
独特の灯油・石油様の特有の臭気(JP-4やガソリンに比べて揮発しにくいため、常温での臭気は比較的穏やかです) |
燃焼 範囲 vol% |
0.6%から4.6%前後(文献やロットにより多少の前後があります) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・海軍航空母艦の艦載機(戦闘機、ヘリコプターなど)の燃料、艦載ガスタービンエンジンの燃料、厳重な火災対策が求められる軍用施設の燃料。
|
危険 情報 |
- ・引火性の液体および蒸気です(引火点:約60度以上。規格上60度以上であることが義務付けられています)。
- ・常温での引火危険性はJP-4やガソリンに比べて著しく低いですが、加熱されて引火点以上に達した場合や、ミスト(霧状)になった場合は容易に引火・爆発する危険があります。
|
人体の 影響 |
- ・刺激性、麻酔性、および経皮吸収や吸入による健康有害性があります。
- ・常温では蒸気が発生しにくいですが、加熱時やミストを吸入した場合、中枢神経系を抑制するため、頭痛、めまい、吐き気、眠気を催し、高濃度環境では意識喪失を招く恐れがあります。
- ・誤って飲み込み、気道や肺に吸い込まれた(誤嚥した)場合は、深刻な化学性肺炎を引き起こし生命に危険を及ぼします。
|
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
|
|
発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
|
JP-5(Jet Propellant 5)でお悩みならプロに相談!!