JP-8(Jet Propellant 8)
主に米空軍やNATO(北大西洋条約機構)加盟国の軍隊、自衛隊などで広く使用されている、ケロシン(灯油)型の標準的な軍用ジェット燃料です。従来のJP-4よりも引火点が高く、火災時の生存率を高める目的で開発され、100度以上の高熱にも耐える熱安定性向上剤、氷結防止剤、静電気拡散剤などの各種添加剤が予め配合されています。軍の「単一燃料コンセプト」に基づき、航空機だけでなく戦車や装甲車などのディーゼル車両、発電機にいたるまですべての戦術装備の燃料として共通化されています。
別名:ジェット燃料8号、ケロシン型ジェット燃料、MIL-DTL-83133(米国軍用規格)
| ガス名 |
JP-8 |
分子式 (化学式) |
特定の単一化学式はありません |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明、または淡黄色 |
| 臭気 |
独特の灯油・石油様の特有の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
0.6%から4.7%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・軍用航空機(戦闘機、輸送機、ヘリコプター等)の燃料、戦車や装甲車などの陸上装備の燃料、軍用発電機やヒーターの燃料。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体および蒸気です(引火点:約38度から43度以上。規格上38度以上であることが義務付けられています)。
- ・常温(38度以下)での引火危険性はJP-4やガソリンに比べて低いですが、夏季の直射日光下や機械の熱などで引火点以上に達した場合、またはミスト(霧状)になった場合は容易に引火・爆発する危険があります。
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人体の 影響 |
- ・刺激性、麻酔性、および経皮吸収や吸入による健康有害性があります。
- ・誤って飲み込み、気道や肺に吸い込まれた(誤嚥した)場合は、深刻な化学性肺炎を引き起こし生命に危険を及ぼします。
- ・ミストを吸入した場合、中枢神経系を抑制するため、頭痛、めまい、吐き気、眠気を催し、高濃度環境では意識喪失を招く恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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