メシチルオキサイド(Mesityl oxide)

脂肪族不飽和ケトンの一種であり、アセトンを酸または塩基触媒存在下で自己縮合(アルドール縮合および脱水反応)させることで得られる化合物です。分子内に反応性の高い炭素・炭素二重結合とカルボニル基が共役した構造(アルファ,ベータ-不飽和ケトン)を持っています。ニトロセルロースや各種の合成樹脂、ゴム、油分に対して極めて強力な溶解力を持つため、かつては工業用有機溶剤として広く使用されていました。しかし、強い組織刺激性と独特の毒性、および強烈な悪臭を持つことから、現在では溶剤としての直接使用は減少し、主に化学合成の出発原料として利用されています。引火性の高い危険な液体です。
別名:メシチルオキシド、4-メチル-3-ペンテン-2-オン、イソブテニルメチルケトン

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対象機種
ガス名 メシチルオキサイド 分子式
(化学式)
C6H10O
状態 液体
無色透明から淡黄色
臭気 ハッカ(ミント)やハチミツのようとも形容される、ツンと鼻を突く極めて強烈で不快な刺激臭(ケトン臭・溶剤臭。ごく微量でも室内に充満するほどの強い残香性があります)
燃焼
範囲 vol%
1.4%から7.2%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・各種有機合成化学における原料(メチルイソブチルケトン(MIBK)の合成中間体、樹脂、香料、医薬品、農薬の製造原料)、かつてはニトロセルロース、酢酸セルロース、ビニル樹脂、ゴムなどの強力な工業用溶剤・剥離剤。
危険
情報
  • ・引火点が約28度から31度前後の引火性の高い液体および蒸気です。
  • ・常温であっても夏季の高温環境下や、加熱された状態、火源(火花、裸火、静電気)がある場合は容易に引火・燃焼します。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、呼吸器の粘膜に対して強い刺激性があり、高い毒性(中枢神経抑制、肝臓・腎臓障害)を持っています。
  • ・揮発した蒸気を吸入すると、目、鼻、喉、気道の粘膜を激しく刺激して強い咳、喉の痛み、呼吸困難、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。
  • ・強い脱脂作用があるため肌荒れの原因になるほか、皮膚からも容易に吸収(経皮吸収)され、吸入時と同様の全身中毒症状を引き起こす危険があるため注意が必要です。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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