メタクリル酸(Methacrylic acid)
カルボン酸にビニル基が直結した不飽和カルボン酸の一種で、アクリル酸のα位(2位)の水素がメチル基に置換された構造を持っています。工業的には、アセトンシアノヒドリン法やイソブチレンの直接酸化法などによって大量に生産されています。非常に重合しやすく、主にメタクリル酸メチル(MMA)などのエステル類に誘導されたり、単体で共重合モノマーとして利用されたりして、アクリル樹脂(有機ガラス)や各種ポリマーの重要な原料となります。
別名:2-メチルプロペン酸、2-メチルアクリル酸、MAA
| ガス名 |
メタクリル酸 |
分子式 (化学式) |
C4H6O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
きわめて強烈で、鼻を刺すような不快な酸味のある刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.6%から8.7%(または1.6%から8.8%前後) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・各種メタクリル酸エステル(MMAなど)の製造原料、高分子樹脂・アクリル系共重合体のモノマー(自動車用塗料、接着剤、繊維処理剤、紙加工剤、イオン交換樹脂の原料)、セメント混和剤。
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危険 情報 |
- ・可燃性の液体(引火点:約65度から68度前後)であり、同時に激しい腐食性と非常に強い自己反応性(重合危険性)を持つ大変危険な物質です。
- ・熱、光、過酸化物、または金属イオンなどの存在によって、激しい発熱を伴う急激な重合反応(暴走重合)を起こします。特に、容器内で一度重合が始まると熱が蓄積して周囲の未反応モノマーが爆発的に重合し、容器の破裂や激しい火災を引き起こします。
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人体の 影響 |
- ・強い腐食性、急性毒性、および皮膚・呼吸器の感作性(アレルギー誘発性)があります。
- ・液体やその蒸気が直接触れると、猛烈な刺激、赤み、激しい痛み、重度の化学火傷を引き起こします。目に入った場合は角膜を深く破壊し、失明の恐れがあります。
- ・誤って飲み込んだ場合、口腔から食道、胃にいたる消化管の粘膜を激しく腐食し、組織壊死や穿孔を引き起こすなど生命に危険を及ぼします。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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