酢酸メトキシブチル(Methoxybutyl acetate)
3-メトキシ-1-ブタノールと酢酸がエステル結合した構造を持つ、高沸点のエーテルエステル系有機溶剤です。略称として「MBA」とも呼ばれます。分子内にエーテル結合とエステル結合を併せ持っており、各種樹脂や油分に対して非常に優れた溶解力を示します。蒸発速度が穏やか(遅乾性)で平滑な塗膜を形成しやすく、レベリング性(平滑性)を高めるための高級溶剤として、自動車用塗料や各種印刷インキなどに幅広く利用されています。
別名:3-メトキシブチルアセテート、酢酸3-メトキシブチル、MBA
| ガス名 |
酢酸メトキシブチル |
分子式 (化学式) |
C7H14O3 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
かすかにフルーティー(果実様)で、マイルドな特有のエステル臭 |
燃焼 範囲 vol% |
0.9%から7.1%前後(文献や測定条件により多少の前後があります) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・各種塗料・コーティング剤(自動車用、工業用、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂塗料など)の溶剤・レベリング剤、印刷インキ(スクリーンプリント、グラビアインキ)の遅乾性溶剤、液晶や半導体などの電子材料用洗浄剤・剥離剤、レジスト希釈剤。
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危険 情報 |
- ・可燃性の液体および蒸気です(引火点:約60度から62度前後)。常温での引火危険性は比較的低いですが、夏季の直射日光下、機械の熱、ヒーターの近くなどで液温が引火点以上に達した場合、火源があれば容易に引火・燃焼します。空気と長期間接触すると、可燃性の有機過酸化物を生成することがあり、これが濃縮・加熱されると爆発の危険が生じます。
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人体の 影響 |
- ・比較的低毒性の溶剤ですが、目や粘膜への刺激性、および中枢神経系への抑制作用があります。
- ・誤って飲み込んだ場合、強い消化管刺激、吐き気、下痢を引き起こし、多量の場合は中枢神経系の抑制を招きます。気道や肺に吸い込まれた(誤嚥した)場合は、化学性肺炎を引き起こす危険があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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