2-オクチン酸メチル(Methyl 2-octynoate)

不飽和脂肪酸エステルの一種で、分子内に炭素・炭素三重結合(アルキン構造)とエステル結合を併せ持つ有機化合物です。香料業界において非常に特徴的な役割を持つ物質であり、希釈するとスミレ(バイオレット)の葉や、みずみずしいキュウリ、切り立てのスイカのような独特の「白線(グリーン・フレッシュ系)」の香気を放ちます。このため、高級香水や化粧品の調合香料として長年重宝されてきました。しかし、皮膚に対する非常に強いアレルギー誘発性(感作性)があることが判明したため、現在は国際香粧品香料協会(IFRA)のガイドラインによって、製品への配合濃度が厳しく制限されています。
別名:2-オクチン酸メチルエステル、メチルヘプチンカルボナート、バイオレット葉アルコールエステル

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対象機種
ガス名 2-オクチン酸メチル 分子式
(化学式)
C9H14O2
状態 液体
無色から淡黄色
臭気 原液は非常に強烈で鋭い刺激臭がありますが、高度に希釈すると、スミレの葉や未熟なキュウリ、スイカの皮を思わせる、力強く新鮮なウッディ・グリーン調の香気になります。
燃焼
範囲 vol%
-(高沸点かつ常温での揮発性が非常に低いため、通常の取り扱い環境下で爆発性混合気体を形成する危険性はほとんどありません) 爆発等級 発火度
用途
  • ・高級香水、化粧品、石鹸、洗剤用の調合香料(バイオレット・リーフ調、グリーン調、フローラル調の香り付け・保留剤)。
危険
情報
  • ・可燃性の液体です(引火点:約89度から94度前後)。常温での引火危険性は比較的低いですが、加熱された場合や、高温の熱源・火源に接触すると燃焼します。
  • ・強力な酸化剤、強酸、強塩基と接触すると反応します。加熱分解により一酸化炭素や二酸化炭素、刺激性の蒸気を発生します。
人体の
影響
  • ・最大の特徴であり警戒すべき点は、極めて高い「皮膚感作性(アレルギー誘発性)」を持っていることです。
  • ・目・皮膚:直接触れると、目や皮膚に対して軽度から中程度の刺激、赤み、痛みを引き起こします。
  • ・IFRA(国際香粧品香料協会)では、皮膚に触れる化粧品への配合濃度上限を極めて低く(製品カテゴリにより0.002%から0.01%など)制限しています。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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