メチルアルコール(Methyl alcohol)
最も単純な構造を持つ一価の飽和アルコールです。古くは木材を乾留して得られたため「木精(もくせい)」とも呼ばれていました。現在は天然ガスや石炭から得られる一酸化炭素と水素を触媒を用いて反応させることで、工業的に大量に合成されています。代表的な有機溶剤、燃料、そして多くの化学製品の出発原料として、世界中で極めて大量に消費されている基礎化学物質の一つです。
別名:メタノール、木精、カルビノール
| ガス名 |
メチルアルコール |
分子式 (化学式) |
CH4O |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
エタノール(酒精)に似た、かすかに甘みのある特有のアルコール臭 |
燃焼 範囲 vol% |
5.5%から44.0%(広範囲で引火・爆発の危険があります) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・化学原料(ホルムアルデヒド、酢酸、メチルアミン、メタクリル酸メチルなどの製造原料)、各種樹脂・塗料・インキの溶剤・希釈剤、抽出用溶媒、自動車のウィンドウォッシャー液の不凍液成分、燃料(燃料電池、レーシングカー、実験用アルコールランプなど)。
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危険 情報 |
- ・引火点が約11度から12度の、極めて引火性の高い液体および蒸気です。日本の消防法上では「アルコール類」に分類されます。
- ・常温であっても火源があれば容易に引火し、空気と混ざることで広範囲な爆発性混合気体をつくります。
- ・燃焼時の炎が淡青色で非常に見えにくいため、日中の明るい場所などでは火災の発見が遅れる危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・高い急性毒性(特に神経毒性)があり、吸入、経皮、経口のすべての経路で容易に吸収されます。
- ・体内で代謝されると、有害なホルムアルデヒドを経て「ギ酸」へと変化します。このギ酸が体内に蓄積することで深刻な代謝性アシドーシスを引き起こし、視神経を激しく損傷して「失明」に至ることが最大の特徴です。多量に摂取した場合は、頭痛、めまい、昏睡、呼吸停止を経て死に至ります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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