安息香酸メチル(Methyl benzoate)
カルボン酸エステルの一種で、安息香酸とメタノールがエステル結合した構造を持っています。天然にはイランイラン、ジャスミン、チュベローズ、クローブなどの精油(エッセンシャルオイル)に広く含まれている有機化合物です。非常に濃厚でウッディかつフルーティーな甘い香りを持つことから、香料産業において非常に古くから重宝されている物質です。また、多くの有機化合物をよく溶解する高沸点溶剤としての性質も併せ持っており、特定の工業用途や有機合成原料としても広く利用されています。
別名:安息香酸メチルエステル、ニオブ油、メチルベンゾエート
| ガス名 |
安息香酸メチル |
分子式 (化学式) |
C8H8O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
濃厚で甘く、ウッディ(樹木様)かつフルーティー(果実様)な、力強いエキゾチックなエステル臭 |
燃焼 範囲 vol% |
8.6%から20.0%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1(想定) |
| 用途 |
- ・化粧品、香水、石鹸、洗剤用の調合香料(イランイランやジャスミン調のベース)、食品用フレーバー(ベリー、ナッツ、バニラ系のアクセント)、有機合成化学における中間原料、各種樹脂やセルロース誘導体の特殊高沸点溶剤、ココアやコーヒー等の揮発性成分研究用標準物質。
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危険 情報 |
- ・引火点が約82度から83度前後の、可燃性の液体です。常温での引火危険性は比較的低いですが、加熱された場合や、高温の熱源・火源に接触すると燃焼します。
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人体の 影響 |
- ・比較的低毒性であり、適切に希釈された状態では香料として安全に使用されていますが、高濃度の原液や蒸気は目、皮膚、呼吸器に対して刺激性を示します。
- ・加熱時などに発生した蒸気やミストを高濃度で吸入すると、目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳や不快感を引き起こします。また、多量に吸入した場合は中枢神経系を抑制し、頭痛、めまい、眠気を催すことがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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