イソ酪酸メチル(Methyl isobutyrate)
カルボン酸エステルの一種で、イソ酪酸(2-メチルプロピオン酸)とメタノールがエステル結合した構造を持っています。リンゴやアプリコットなどの天然の果物にも微量に含まれている揮発性の高い有機化合物です。心地よいフルーティーな香りを持つことから、主に香料産業において果物系の香りを再現するための調合香料として広く利用されています。また、有機合成の原料や、特定の樹脂に対する溶剤としても用いられます。
別名:2-メチルプロピオン酸メチル、イソブタン酸メチル
| ガス名 |
イソ酪酸メチル |
分子式 (化学式) |
C5H10O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
リンゴやパイナップル、アプリコットを思わせる、強いフルーティー(果実様)で甘い香り |
燃焼 範囲 vol% |
1.1%から7.6%前後(想定。低濃度でも引火・爆発の危険雰囲気を作るため、十分な換気が必要です) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・食品用フレーバー(果物系、エッセンス)、化粧品や香水・芳香剤用の調合香料、有機合成化学における中間原料、各種樹脂やニトロセルロースなどの特殊溶剤。
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危険 情報 |
- ・引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約10度から14度前後。常温でも容易に引火します)。
- ・常温の作業環境下であっても火源があれば容易に引火・燃焼し、空気と混ざることで爆発性混合気体を形成します。
- ・加熱分解により一酸化炭素や二酸化炭素、刺激性の蒸気を発生します。
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人体の 影響 |
- ・比較的低毒性のエステル類ではありますが、高濃度での吸入や接触により、刺激性および中枢神経系への抑制作用があります
- ・揮発性が高いため蒸気を吸入しやすく、高濃度環境では目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳や不快感を引き起こします。また、中枢神経系を抑制するため、頭痛、めまい、吐き気、眠気を催すことがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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