メチルアセチレン(Methylacetylene)
3つの炭素原子と1つの炭素-炭素三重結合を持つ、最も単純な不飽和アルキン化合物の一種です。プロパンやプロピレンの熱分解や、炭化水素の分解プロセスにおける副生成物として得られます。水にはほとんど溶けませんが、エタノールやジエチルエーテルなどの有機溶剤に溶解します。構造異性体であるプロパジエン(アレン)との混合物(MAPPガスなど)の形で、高温での溶接・切断用ガスや、有機合成化学における高度な試薬・中間体(メチルアセチレン誘導体の合成)として使用されています。極めて引火性・爆発性が高い高圧ガスであり、圧力や衝撃、加熱によって自己分解爆発を起こす危険性があるため厳重な取り扱いが必要です。
別名:プロピン、1-プロピン、メチルエチニル
| ガス名 |
メチルアセチレン |
分子式 (化学式) |
C3H4 |
| 状態 |
気体 |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
微かに甘い特有の甘味臭・アセチレン様臭(高濃度では刺激臭) |
燃焼 範囲 vol% |
1.7%から11.7%前後 |
爆発等級 |
3 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・工業用溶接・切断用ガス(アレンとの共沸混合物[MAPPガス]として)、有機合成化学試薬・中間体(高機能性有機化合物の合成)、研究用標準ガス。
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危険 情報 |
- ・極めて可燃性・引火性の高い高圧ガスおよび液化ガスです。
- ・常温・常圧下で非常に広範囲に引火・爆発性の混合気体を形成し、裸火、火花、静電気、高温の表面に触れると瞬時に劇的な引火・爆発を引き起こします。
- ・熱や圧力、衝撃に対してきわめて不安定であり、空気が存在しない状態でも高圧下や加熱、強い衝撃によって自己分解爆発(熱分解爆発)を引き起こす危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・目および呼吸器粘膜に対する刺激性、高濃度での単純窒息作用、ならびに吸入による中枢神経系への影響(麻酔作用)を持っています。また、液化ガスの漏洩時には凍傷を引き起こします。
- ・低濃度では目立った毒性は低いですが、高濃度の気体を吸入すると中枢神経系が抑制され、頭痛、めまい、吐き気、酩酊感、意識低下を引き起こします。さらに高濃度(酸素濃度低下時)では酸素欠乏による単純窒息を引き起こし、意識不明や致命的な状態に至る危険があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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