メチルシクロヘキサノール(Methylcyclohexanol)

シクロヘキサノールの水素原子1つがメチル基に置換された構造を持つ脂環式アルコールです。化学的には、メチル基の結合位置の違いにより「2-メチル-」「3-メチル-」「4-メチル-」の3つの構造異性体が存在し、さらにそれぞれにシス・トランスの立体異性体があります。工業用・試薬用として流通するものの多くは、これらの異性体が混ざり合った「異性体混合物」です。各種の樹脂や油分、染料を非常によく溶解し、かつシクロヘキサノールよりも揮発速度がやや遅いため、塗料やインキの乾燥速度を調整するための優れた高沸点溶剤として広く利用されています。引火性があり、中枢神経抑制作用を持つ危険な液体です。
別名:ヘキサヒドロクレゾール、メチルヘキサリン、クレサノール

レンタル
対象機種
ガス名 メチルシクロヘキサノール 分子式
(化学式)
C7H14O
状態 常温ではやや粘性のある液体
無色透明からごくわずかに淡黄色
臭気 かすかにミント(薄荷)やタバコを思わせる、特有のやや重くマイルドな有機溶剤臭
燃焼
範囲 vol%
1.0%から9.2%前後(想定) 爆発等級 1(想定) 発火度 G1(想定)
用途
  • ・ニトロセルロース、各種合成樹脂(エポキシ、フェノール樹脂など)、油性インキ、ペイント類の工業用高沸点溶剤および染料の溶解剤、織物の精練用石鹸やクリーニング用洗剤の添加剤(浸透・脱脂剤)、化学合成の中間原料。
危険
情報
  • ・引火点が約60度から68度前後の、引火性の液体および蒸気です。空気と混ざることで爆発性混合気体を形成し、蒸気は空気より重いため低い場所に滞留しやすいです。加熱分解や燃焼により、一酸化炭素や二酸化炭素、刺激性の有毒ガス・蒸気を発生します。
人体の
影響
  • ・一般的な有機溶剤と同様に、目や粘膜への刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
  • ・常温での揮発性はやや穏やかですが、加熱時やミスト状になった環境で蒸気を吸入すると、目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感を伴います。高濃度環境に曝され続けると、麻酔作用により意識喪失を招く危険があります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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