メチルシクロペンタン(Methylcyclopentane)

五員環構造を持つシクロペンタンの水素原子1つがメチル基に置換された構造を持つ脂環式炭化水素(シクロアルカン)の一種です。原油中に微量に含まれており、石油精製プロセス(ナフサの接触改質など)における重要な中間体や副産物として知られています。工業的には、ベンゼンなどの芳香族化合物を製造するための原料(改質原料)として重要なほか、各種の樹脂や油分、ゴムを非常によく溶解し、ヘキサンに近い揮発性を持つことから、工業用の溶剤や抽出剤としても広く利用されています。極めて引火しやすく、爆発危険性が非常に高い液体です。

レンタル
対象機種
ガス名 メチルシクロペンタン 分子式
(化学式)
C6H12
状態 液体
無色透明
臭気 ガソリンやヘキサンなどの軽質石油類に酷似した、特有の親しみのある炭化水素臭(石油臭)
燃焼
範囲 vol%
1.0%から8.4%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・石油精製・合成化学におけるベンゼンなどの製造原料(接触改質原料)、各種合成樹脂、有機ゴム、脂肪、精油の溶解用工業溶剤および抽出剤、化学分析における反応溶媒。
危険
情報
  • ・極めて引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約マイナス23度からマイナス26度前後。常温をはるかに下回る温度でも一瞬で引火します)。
  • ・流動や撹拌、静置の際に静電気を非常に蓄積しやすい性質(高電気絶縁性液体)を持っています。
人体の
影響
  • ・目や呼吸器の粘膜に対する刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
  • ・大量に吸入した場合は中枢神経系を抑制し、頭痛、めまい、吐き気、強い眠気、ふらつきを催し、高濃度環境に曝され続けると意識喪失や呼吸抑制を招く危険があります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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