メチルグリオキサール(Methylglyoxal)

アルデヒド基とケトン基の2つのカルボニル基を隣接して持つ最も単純なα-ジカルボニル化合物(ケトアルデヒド)の一種です。生体内では解糖系の代謝中間体(ジヒドロキシアセトンリン酸など)の副反応や分解によって非酵素的に自然生成されます。水、エタノール、ジエチルエーテル、アセトンなどの極性溶剤に非常に溶けやすい性質を持ちます(水溶液として取り扱われるのが一般的です)。強い抗菌・抗バクテリア作用を持つことで知られ、ニュージーランド産のマヌカハニーに含まれる特徴的な抗菌成分(MGO)としても有名です。有機合成試薬や高分子化学の改質剤・高機能材料原料として利用される一方、生体内ではたんぱく質やDNAと反応してAGEs(最終糖化産物)を形成する代表的なメイラード反応・糖化ストレス物質でもあります。腐食性や刺激性、急性毒性を持っているため適切な取り扱いが必要です。
別名:ピルビンアルデヒド、2-オキソプロパナール、ピルビックアルデヒド、2-オキソプロパンジアール、MGO

レンタル
対象機種
ガス名 メチルグリオキサール 分子式
(化学式)
C3H4O2
状態 液体
無色から淡黄色~黄色
臭気 強烈で刺激的な甘い特有の臭気(刺激臭を伴う果実様・芳香臭)
燃焼
範囲 vol%
推測値として下限約3.0%から上限約14.0%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・有機合成化学試薬・中間体原料、高分子・繊維・高分子材料の改質剤・架橋剤、抗菌・抗真菌研究用試薬、生化学・代謝研究(糖化ストレス・AGEs研究)用指標試薬。
危険
情報
  • ・可燃性の液体および蒸気です(引火点:約50度から60度前後※濃度や溶媒により変動)。
  • ・常温・加熱下で引火する危険性があり、裸火、火花、静電気に接触すると引火・燃焼します。
  • ・自己重合を起こしやすい性質があり、特に濃縮状態や加熱によって重合・発熱することがあります。
人体の
影響
  • ・皮膚腐食性・重篤な眼損傷性、呼吸器粘膜への強力な刺激性、急性毒性(経口・吸入・経皮)、ならびに細胞毒性・変異原性(遺伝性疾患のおそれ)を持っています。
  • ・高濃度液や原液が直接触れると、皮膚を強く刺激し、赤み、痛み、化学熱傷(腐食)を引き起こすことがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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