モノクロロベンゼン(Monochlorobenzene)

ベンゼン環の水素原子一つが塩素原子に置換された有機塩素化合物です。安定性が高く、優れた溶解力を持つことから、工業用溶剤や化学合成の重要な中間体として世界中で大量に生産・利用されています。かつてはDDTなどの農薬原料として主流でしたが、現在は染料、医薬品、ポリマー(PPS樹脂など)の原料としての用途が中心です。
別名:クロロベンゼン、塩化フェニル、MCB

レンタル
対象機種
ガス名 モノクロロベンゼン 分子式
(化学式)
C6H5Cl
状態 液体(揮発性がある)
無色透明
臭気 アーモンドに似た、特有の芳香(ベンゼンに近いがやや異なる)
燃焼
範囲 vol%
1.3%から11.0% 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・有機溶剤(塗料、樹脂、ゴム、油脂の溶媒)、化学中間体(染料、医薬品、農薬の原料)、高性能プラスチック(ポリフェニレンスルフィド:PPS)の原料、熱媒体。
危険
情報
  • ・引火性の液体です(引火点:約28度から29度前後)。常温で引火する危険があり、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。燃焼すると、塩化水素やホスゲンなどの有毒で腐食性のガスを発生します。空気より重いため(比重 約3.9)、漏洩すると低所に滞留して爆発や窒息の危険を生じます。酸化剤と接触すると激しく反応します。
人体の
影響
  • ・毒性があり、中枢神経系、肝臓、腎臓に悪影響を及ぼす恐れがあります。蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、吐き気、意識混濁を引き起こします。皮膚や目に対して刺激性があり、繰り返し触れると脱脂作用による皮膚炎を起こします。皮膚からも吸収されるため注意が必要です。取り扱いの際は、有機ガス用防毒マスク、不浸透性の保護手袋、保護眼鏡を着用してください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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