モノメチルアミン(Monomethylamine)
最も単純な構造を持つ脂肪族第一級アミンの一種です。産業界では一般に「メチルアミン」とも呼ばれます。窒素原子にメチル基が1つ結合した構造を持ち、塩基性(アルカリ性)を示します。沸点がマイナス6度と低いため常温常圧では無色の気体ですが、水やアルコールに極めて溶けやすく、工業用や試薬用としては「40%水溶液」などの形で広く流通・使用されています。農薬、医薬品、溶剤、染料などを製造する際の極めて重要な基礎化学原料です。非常に引火しやすく、強烈な悪臭と強い毒性・腐食性を持つため、取り扱いには厳重な警戒を要します。
別名:メチルアミン、アミノメタン
| ガス名 |
モノメチルアミン |
分子式 (化学式) |
CH5N |
| 状態 |
気体または液体(常温常圧では気体ですが、容易に液化します。水溶液の場合は液体です) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
強烈なアンモニア様の刺激臭、および古い魚が腐ったような強い魚臭(低濃度でも鼻を突く極めて不快な悪臭であり、日本の悪臭防止法における特定悪臭物質に指定されています) |
燃焼 範囲 vol% |
4.9%から20.8%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・各種有機溶剤(N-メチル-2-ピロリドン(NMP)やジメチルホルムアミド(DMF))の製造原料、農薬(殺虫剤、除草剤)、医薬品、界面活性剤、染料、写真現像薬品、ゴム加硫促進剤の合成中間原料。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性の高い気体、および液体です(引火点:気体のため測定不能、水溶液でもマイナス度以下の低引火点です)。
- ・常温の作業環境下であっても火源があれば瞬時に爆発的に引火・燃焼し、空気と混ざることで広範囲な爆発性混合気体を形成します。
- ・強酸、強力な酸化剤、ハロゲン化物、銅や銅合金、亜鉛、アルミニウムなどと激しく反応し、腐食や爆発の危険をもたらします。
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人体の 影響 |
- ・強いアルカリ性(塩基性)を持つため、目、皮膚、呼吸器の粘膜に対して激しい刺激性と強い腐食性(化学熱傷)を持っています。
- ・眼粘膜に対して極めて強い刺激と腐食性を示します。激しい痛み、赤み、涙、視力低下を引き起こし、液体の飛沫や高濃度ガスが目に入った場合は角膜を激しく損傷し、失明に至るリスクが非常に高いです。
- ・誤って飲み込んだ場合、口腔内から食道、消化管の粘膜を激しく腐食し、猛烈な腹痛や吐き気、嘔吐、出血を引き起こし、生命の危険に直結します。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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