クロロギ酸ブチル(n-Butyl chloroformate)

ホスゲンの塩素原子一つをブトキシ基で置換した構造を持つ、反応性の非常に高い化合物です。水分と接触すると分解して塩化水素を発生させる性質があります。有機合成化学において、ブトキシカルボニル基を導入するための試薬や、農薬・医薬品の製造における重要な中間体として利用されます。
別名:クロロ炭酸ブチル、ブチルクロロフォルメート

レンタル
対象機種
ガス名 クロロギ酸ブチル 分子式
(化学式)
C5H9ClO2
状態 液体
無色から微黄色
臭気 刺すような強い刺激臭(塩化水素やホスゲンに近い特有の臭気)
燃焼
範囲 vol%
爆発等級 発火度
用途
  • ・有機合成用試薬(カーバメートや炭酸エステルの合成)、医薬品の合成原料、農薬の製造中間体。
危険
情報
  • ・引火性の液体です(引火点:約30度から35度)。常温でも引火の危険があります。熱、光、湿気に対して不安定で、特に水や湿った空気と接触すると激しく反応し、腐食性の高い塩化水素ガスを放出します。また、加熱すると分解して猛毒のホスゲンを発生させる恐れがあるため、極めて厳重な管理が必要です。
人体の
影響
  • ・極めて強い腐食性と毒性を持っています。蒸気を吸入すると、喉や肺に深刻な損傷を与え、肺水腫を引き起こす恐れがあります。皮膚や目に触れると激しい化学熱傷を負い、目に入った場合は失明の危険性が高いです。取り扱いの際は、化学防護服、防毒マスク(酸性ガス用)、不浸透性の手袋、保護眼鏡が必須です。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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