n-ブチルメルカプタン(n-Butyl mercaptan)

n-ブタノールの酸素原子が硫黄原子に置換された構造を持つ、有機硫黄化合物(チオール)の一種です。最大の特徴は、極めて低濃度でも感知できる強烈な不快臭です。この性質を利用して、都市ガスやLPガスの漏洩を検知するための着臭剤として世界的に広く利用されています。
別名:1-ブタンチオール、n-ブタンチオール

レンタル
対象機種
ガス名 n-ブチルメルカプタン 分子式
(化学式)
C4H10S
状態 液体
無色透明
臭気 極めて強烈な腐ったタマネギのような不快臭(スカンクの分泌液の主成分でもある)
燃焼
範囲 vol%
1.4%から10.2% 爆発等級 1 発火度
用途
  • ・ガス漏れ検知用の着臭剤、農薬・医薬品の合成中間体、樹脂の重合調整剤、化学合成試薬。
危険
情報
  • ・非常に引火性の高い液体です(引火点:約1度から2度)。常温で容易に引火し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。熱や光により分解し、硫黄酸化物などの毒性ガスを発生させます。また、強酸化剤や強酸、塩基、活性金属と激しく反応します。
人体の
影響
  • ・高い刺激性と中程度の毒性があります。蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。高濃度では意識喪失や呼吸困難を招く恐れがあります。非常に強い臭気のため、心理的な不快感や食欲不振、睡眠障害を引き起こすこともあります。取り扱いの際は、厳重な換気(局所排気)と、防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡の着用が必須です。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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