N-(ヒドロキシメチル)アクリルアミド(N-(Hydroxymethyl)acrylamide)
アクリルアミドの窒素原子に結合している水素原子の1つがヒドロキシメチル基(メチロール基、-CH2OH)に置換された構造を持つ、脂肪族アミド系の一種です。分子内に重合性の高いビニル基(アルケン構造)と、熱架橋反応を起こすヒドロキシメチル基を併せ持っているため、自己架橋型の機能性モノマー(架橋剤)として極めて重要な工業材料です。主にアクリル樹脂や繊維、紙の加工剤、接着剤などに他のモノマーと共重合させて組み込まれ、その後の加熱処理によって強固な網目構造(架橋構造)を形成し、耐水性、耐熱性、接着強度を飛躍的に向上させます。熱や光によって自己重合しやすく、目や皮膚への強い刺激性と、アクリルアミド特有の神経毒性や発がん性の疑いを持つ危険な固体です。
別名:N-メチロールアクリルアミド、N-(ヒドロキシメチル)プロペナミド、NMA
| ガス名 |
N-(ヒドロキシメチル)アクリルアミド |
分子式 (化学式) |
C4H7NO2 |
| 状態 |
固体 |
| 色 |
無色から白色の結晶 |
| 臭気 |
ほぼ無臭、またはアミド系特有のかすかな薬品臭・刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1(想定) |
| 用途 |
- ・熱架橋性共重合モノマー(アクリルエマルション、繊維処理剤、紙加工用コーティング剤、接着剤、バインダーの改質・架橋剤)、架橋型感光性樹脂の原料、金属表面処理剤、合成樹脂・塗料の改質原料。
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危険 情報 |
- ・可燃性の固体です。
- ・日本の消防法上では「指定可燃物(可燃性固体類)」に分類される場合がありますが、製品が水溶液状態の場合は該当しないこともあります。常温での引火危険性は比較的低いですが、火源(火花、裸火、高温)に触れると燃焼します。また、微粉末が空気中に浮遊すると「粉塵爆発」を起こすリスクがあります。
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人体の 影響 |
- ・目、皮膚、呼吸器の粘膜に対して強い刺激性があり、アレルギー性皮膚炎を引き起こすほか、アクリルアミドに類似した重篤な神経毒性や発がん性の懸念を持っています。
- ・皮膚から容易に吸収(経皮吸収)されて全身毒性を引き起こす恐れがあるため、直接触れることは絶対に避けなければなりません。
- ・変異原性(遺伝毒性)が認められており、国際がん研究機関(IARC)などの基準において「発がん性の疑いがある物質」とされているため、大量・長期にわたる反復曝露は厳重に避ける必要があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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