N,N-ジクロロ-N-メチルアミン(N,N-Dichloro-N-methylamine)
メチルアミンの窒素原子に結合している2つの水素原子が、どちらも塩素原子に置き換わった構造を持つ、非常に反応性の高いN-クロロアミン類の一種です。化学的に極めて不安定であり、軽微な刺激や加熱で爆発的に分解する性質を持っています。そのため、工業的に流通したり単体で貯蔵されたりすることはほとんどなく、化学研究において高度な管理下で生成される極めて危険な物質です。
別名:ジクロロメチルアミン、N,N-ジクロロメチルアミン
| ガス名 |
N,N-ジクロロ-N-メチルアミン |
分子式 (化学式) |
CH3NCl2 |
| 状態 |
液体(非常に揮発性が高い、沸点:約58度から60度前後で分解を伴う) |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
塩素に似た、極めて刺激の強い不快臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・一般工業的な用途はありません。学術研究における特殊な有機合成試薬、あるいはアミン類の塩素化反応の研究において中間体として発生させられることがある程度です。
|
危険 情報 |
- ・衝撃、摩擦、光、熱に対して非常に敏感であり、容易に爆発的な分解を起こす、極めて危険な爆発性物質です。また、水や湿気と反応して次亜塩素酸を生成し、激しく分解することがあります。有機物や還元性物質と接触すると、激しい発火や爆発を招く恐れがあります。純粋な状態での保存は極めて困難であり、取り扱いには極低温かつ不活性ガス雰囲気が必要です。
|
人体の 影響 |
- ・毒性が非常に強く、目、皮膚、呼吸器に対して激しい腐食性を示します。吸入すると喉の激しい痛み、咳、呼吸困難、肺水腫を引き起こす恐れがあります。直接触れると激しい化学火傷を引き起こし、組織を破壊します。高濃度では死に至る可能性があります。強い酸化作用により全身的な中毒症状を引き起こす可能性があります。取り扱いの際は、完全な防護服、送気マスク、保護手袋が必須です。
|
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
|
|
発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
|
N,N-ジクロロ-N-メチルアミン(N,N-Dichloro-N-methylamine)でお悩みならプロに相談!!