N,N-ジメチルホルムアミド(N,N-Dimethylformamide)
強力な溶解力を持つ非プロトン性極性溶媒の代表格です。水や多くの有機溶剤と任意の割合で混ざり、無機塩類もよく溶かすため「万能溶媒」とも呼ばれます。工業的には合成繊維や合成皮革の製造、電子部品の洗浄など、極めて幅広い分野で欠かせない溶剤ですが、人体への有害性が高いことでも知られており、厳格な管理が求められる物質です。
別名:ジメチルホルムアミド、DMF
| ガス名 |
N,N-ジメチルホルムアミド |
分子式 (化学式) |
C3H7NO |
| 状態 |
液体(高沸点:約153度) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
純粋なものはほぼ無臭ですが、微量の分解物(ジメチルアミン)により、かすかな魚臭(アミン臭)がします。 |
燃焼 範囲 vol% |
2.2%から15.2%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・合成繊維(アクリル、スパンデックス)の紡糸溶剤、合成皮革(ポリウレタン)の製造溶剤、電子部品(プリント基板等)の洗浄剤、農薬・医薬品の合成反応溶媒、ガス抽出用溶剤(アセチレンやブタジエンの分離)、塗料剥離剤。
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危険 情報 |
- ・常温での引火危険性は比較的低い(引火点:約58度前後)ですが、加熱や火災時には燃焼し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成する、引火性の液体です。
- ・強力な酸化剤、ハロゲン化炭化水素、硝酸塩、アルミニウム等と激しく反応し、爆発の危険があります。
- ・燃焼や熱分解により、毒性の高い窒素酸化物(NOx)や一酸化炭素を発生します。
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人体の 影響 |
- ・刺激性、生殖毒性、および肝機能への強い影響がある有害な物質です。皮膚から非常に吸収されやすく、全身毒性を引き起こす恐れがあるため厳重な注意が必要です。
- ・肝機能障害(肝炎や黄疸)を引き起こすことが知られており、アルコールとの併用により毒性が増強される(酒を飲むと顔が赤くなる、気分が悪くなる等の反応)性質があります。
- ・胎児への悪影響(生殖能や発生への影響)が懸念されており、妊娠中の方や妊娠の可能性のある方の取り扱いには厳格な管理が求められます。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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