ヨウ化n-プロピル(n-Propyl iodide)

1-プロパノール(ノルマルプロピルアルコール)のヒドロキシ基をヨウ素原子で置換した、ハロゲン化アルキル化合物の一種です。1-ヨードプロパンとも呼ばれます。水にはほとんど溶けませんが、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼンなどの各種有機溶剤には任意の割合で極めてよく溶けます。分子内に優れた脱離基であるヨウ素原子を持つため、反応性の高いアルキル化試薬として極めて有用であり、有機合成化学においてプロピル基(-CH2CH2CH3)を各種化合物へ導入するための重要な試薬・中間体として、医薬品、農薬、有機機能性材料の合成に広く使用されています。可燃性の液体であり、光によって徐々に分解してヨウ素を遊離し着色する性質があります。皮膚・眼・呼吸器への刺激性や毒性を持っているため適切な取り扱いが必要です。
別名:1-ヨードプロパン、ヨウ化1-プロピル、ヨウ化プロピル、1-プロピルヨージド

レンタル
対象機種
ガス名 ヨウ化n-プロピル 分子式
(化学式)
C3H7I
状態 液体
無色透明
臭気 特有のエーテル様・甘いハロゲン臭(重厚な甘い刺激臭)
燃焼
範囲 vol%
推定2.5%から11.0%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・有機合成化学試薬(プロピル化・アルキル化試薬)、医薬品・農薬の合成中間体原料、精密有機化学品・電子材料の製造原料、研究用試薬。
危険
情報
  • ・引火点が約44度前後の可燃性の液体および蒸気です。
  • ・光、空気(酸素)、熱によって徐々に分解し、有毒で腐食性の高いヨウ素やヨウ化水素(HI)を生成します。
  • ・常温で引火する危険性があり、加熱された状態や直接の裸火、火花、静電気に接触した場合は引火・燃焼します。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、呼吸器粘膜に対する刺激性、ならびに吸入・経口摂取による急性毒性や中枢神経系への影響を持っています。
  • ・液体の飛沫や蒸気に曝されると、眼粘膜を強く刺激し、痛み、赤み、大量の涙を引き起こす恐れがあります。
  • ・高濃度の蒸気を吸入した場合は中枢神経系が抑制され、強い眠気、酩酊状態、意識障害を引き起こす危険があります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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