ネオペンタン(Neopentane)
5つの炭素原子を持つ飽和炭化水素(アルカン)の一種であり、ペンタンの構造異性体の一つです。直鎖状のn-ペンタン、枝分かれが1つのイソペンタンと比較して、ネオペンタンは中心の炭素原子に4つのメチル基が結合した、非常にコンパクトで対称性の高い球状の立体構造(第4級炭素構造)を持っています。この高度な対称性により、異性体の中で最も融点が高く、逆に沸点は最も低い(常温でガス状)という極めてユニークな物理的特性を示します。天然ガスや石油のクラッキングガス中に微量に含まれており、高オクタン価ガソリンの配合成分や、特殊な化学合成・研究用試薬として利用されています。極めて引火・爆発しやすいため、取り扱いに厳重な警戒を要する高圧ガス(可燃性ガス)です。
別名:2,2-ジメチルプロパン、テトラメチルメタン
| ガス名 |
ネオペンタン |
分子式 (化学式) |
C5H12 |
| 状態 |
気体(高圧ガス) |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
ガソリンや石油ベンジン、あるいはn-ブタンに類似した、特有の軽質石油臭(炭化水素臭)。低濃度ではほぼ無臭に近く感じられることもあります。 |
燃焼 範囲 vol% |
1.3%から7.5%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・自動車用ガソリンのオクタン価向上剤(ブレンド成分)、有機合成化学における各種誘導体の製造原料、高分子化学における重合反応の溶媒(液化状態での利用)、化学分析や物理化学研究における標準試薬・校正用ガス。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性の高い高圧ガス(可燃性ガス)です(引火点:約マイナス度以下、想定マイナス40度以下。常温をはるかに下回る極低温でも一瞬で引火します)。
- ・容器から漏洩すると常温では瞬時にガス化して拡散し、空気と混ざることで極めて容易に広範囲な爆発性混合気体を形成します。
- ・点火源(火花、裸火、静電気、高温の壁面)があれば爆発的に燃焼します。
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人体の 影響 |
- ・主な危険性は、ガス吸入による中枢神経系への抑制作用(麻酔性)および高濃度時の酸素欠乏による窒息です。
- ・ガスを吸入すると、軽度であれば頭痛、めまい、吐き気、眠気、ふらつきなどの麻酔症状(酩酊状態)を引き起こします。換気の悪い密閉空間などでガスが滞留し、高濃度環境で吸入し続けた場合は、空気中の酸素濃度が低下して酸素欠乏症(窒息)を招き、一瞬で意識喪失、呼吸停止を経て死に至る危険があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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