ノナン(Nonane)
9つの炭素原子を持つ直鎖状の飽和炭化水素(アルカン)の一種です。石油(原油)中に天然の成分として含まれており、ガソリンや灯油、軽油といった主要な燃料油の構成成分として広く存在しています。化学的に比較的安定しており、水には一切溶けませんが、多くの有機溶剤とよく混ざり合う典型的な親油性(脂溶性)の性質を持っています。産業界では、各種燃料の配合成分として大量に消費されるほか、優れた溶解力を活かして工業用の溶剤、希釈剤、木材保護剤などの原料として利用されています。引火性があり、蒸気の吸入による中毒症状や目・皮膚への刺激性を持つ危険な液体です。
別名:n-ノナン、標準ノナン
| ガス名 |
ノナン |
分子式 (化学式) |
C9H20 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ガソリンや灯油、あるいは石油ベンジンに類似した、特有のツンとする軽質石油臭(炭化水素臭) |
燃焼 範囲 vol% |
0.7%から5.6%前後 |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・自動車用ガソリンや灯油、ジェット燃料のブレンド用配合成分、工業用溶剤・有機溶媒(各種樹脂、塗料、印刷インキ、接着剤の希釈剤や抽出溶剤)、生化学・化学分析における標準試薬・分析用校正材料、有機合成化学における各種誘導体の製造原料。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体および蒸気です(引火点:約31度前後)。流動や撹拌、配管内を通過する際などに静電気を蓄積しやすい性質を持っています。
- ・強力な酸化剤(塩素、フッ素、濃硝酸など)と接触すると激しく反応し、火災や爆発を引き起こします。
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人体の 影響 |
- ・目や呼吸器の粘膜に対する刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
- ・量または高濃度に吸入した場合は中枢神経系を抑制し、強い眠気やふらつき、酩酊状態を催し、高濃度環境に曝され続けると意識喪失を招く危険があります。
- ・最も危険な点として、嘔吐時などに液を肺へ誤嚥(吸い込み)した場合、深刻な化学性肺炎や肺水腫を引き起こし、致命的な状態に陥るリスクがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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