ノネン(Nonene)
9つの炭素原子と1つの二重結合を持つ不飽和炭化水素(アルケン)の一種です。二重結合の位置や炭素鎖の分岐の仕方によって多数の構造異性体が存在しますが、工業的には主にプロピレンの三量化(3分子重合)によって得られる、高度に分岐した異性体混合物である「枝分かれノネン(トリプロピレン)」を指すことが多いです。水には一切溶けませんが、多くの有機溶剤によく溶ける親油性の性質を持っています。産業界では、洗剤の原料となるノニルフェノールや、プラスチック用可塑剤の原料となるデシルアルコールなどを製造するための重要な化学合成原料として大量に消費されています。引火性があり、目や皮膚に対して刺激性を持つ危険な液体です。
別名:ノニレン、トリプロピレン、プロピレン三量体
| ガス名 |
ノネン |
分子式 (化学式) |
C9H18 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ガソリンや軽質石油、あるいは他のオレフィン系炭化水素に類似した、特有のツンとする不快で鋭い石油臭・ガソリン臭 |
燃焼 範囲 vol% |
0.7%から5.5%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・化学工業原料(界面活性剤・工業用洗剤の原料となるノニルフェノールの製造原料、塩化ビニル樹脂用可塑剤の原料となるイソデシルアルコールの合成原料)、各種石油添加剤、潤滑油添加剤、樹脂改質剤の製造原料。
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危険 情報 |
- ・引火点が約24度から28度前後(製品の組成や異性体比率により前後します)の、引火性の高い液体および蒸気です。
- ・常温であっても高温環境下や、加熱された状態、火源(火花、裸火、静電気)がある場合は容易に引火・燃焼します。
- ・二重結合を持つため化学的反応性が高く、強力な酸化剤と接触すると激しく反応して火災や爆発を引き起こす危険があります。
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人体の 影響 |
- ・目や呼吸器の粘膜に対する刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
- ・揮発した蒸気を大量または高濃度に吸入した場合は中枢神経系を抑制し、強い眠気やふらつき、酩酊状態を催し、高濃度環境に曝され続けると意識喪失を招く危険があります。
- ・誤って飲み込んだ場合、口腔内や消化管の粘膜を刺激して吐き気や嘔吐、下痢、腹痛を引き起こします。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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