ノルマルパラフィン(Normal paraffin)
炭素原子が枝分かれせずに一列に結合した、直鎖状の飽和炭化水素(アルカン)の総称です。一般的には炭素数が約9から約20前後の液体から半固体状の混合物を指すことが多く、原油(石油)の灯油・軽油留分から分子篩(モレキュラーシーブ)等を用いて分離・精製して製造されます。化学的に極めて安定しており、酸、アルカリ、酸化剤などに対して高い抵抗性を持っています。水には一切溶けませんが、多くの有機溶剤とは任意の割合でよく混ざり合います。産業界では、生分解性に優れた界面活性剤(洗剤)や可塑剤、高級溶剤を製造するための重要な基礎化学原料として世界中で大規模に利用されています。可燃性があり、目や皮膚への刺激性や吸入時の麻酔性を持つ危険な物質です。
別名:正パラフィン、直鎖状アルカン、n-パラフィン
| ガス名 |
ノルマルパラフィン |
分子式 (化学式) |
CnH2n+2 |
| 状態 |
液体または固体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ほぼ無臭、またはかすかに特有の軽質石油臭・灯油臭 |
燃焼 範囲 vol% |
0.5%から5.0%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・化学工業原料(生分解性洗剤の原料となる直鎖アルキルベンゼン(LAB)の製造、合成樹脂用可塑剤、塩素化パラフィンの原料)、工業用溶剤・環境配慮型溶媒(塗料、印刷インキ、各種洗浄剤、農薬の希釈剤)、アルミニウム圧延油、相変化材料(潜熱蓄熱材)、高級潤滑油添加剤。
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危険 情報 |
- ・引火点が約40度から150度前後の、引火性・可燃性の液体または固体です(炭素数分布や製品のグレードにより大きく異なり、炭素数が短いものは常温付近でも引火の危険があります)。
- ・加熱された状態や高温の作業環境下、直接の裸火や火花に接触した場合は容易に引火・燃焼します。
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人体の 影響 |
- ・目や呼吸器の粘膜に対する刺激性があり、揮発性の高い軽質成分を大量に吸入した場合は中枢神経系への抑制作用(麻酔性)を示します。
- ・加熱時や揮発性の高い製品の蒸気を吸入すると、目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳や喉の痛み、頭痛、めまい、軽度の吐き気を引き起こすことがあります。高濃度の蒸気に曝され続けた場合は、強い眠気や酩酊感、ふらつきが現れ、中枢神経系が抑制される恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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