オルトクロロスチレン(o-Chlorostyrene)

スチレンのベンゼン環のオルト位(2位)の水素原子が塩素原子に置換された有機塩素化合物です。スチレンと同様に重合しやすい性質を持ち、特定の性能を付加した合成樹脂やゴム、イオン交換樹脂などの原料として利用されます。塩素原子が導入されているため、通常のスチレン重合体よりも耐燃性や屈折率、耐熱性が向上したポリマーを得ることが可能です。
別名:2-クロロスチレン、1-クロロ-2-ビニルベンゼン

レンタル
対象機種
ガス名 オルトクロロスチレン 分子式
(化学式)
C8H7Cl
状態 液体
無色透明
臭気 スチレンに似た、特有の強い刺激臭
燃焼
範囲 vol%
1.1%から8.5%(推定値) 爆発等級 1 発火度
用途
  • ・特殊樹脂の原料(モノマー)、イオン交換樹脂の製造、合成ゴムの改質剤、有機合成中間体。
危険
情報
  • ・加熱されると燃焼し(引火点:約58度から64度前後)、分解して塩化水素やホスゲンなどの有毒で腐食性のガスを発生します。非常に重合しやすく、光、熱、過酸化物の存在下で激しく重合反応を起こして発熱する危険があります。通常は重合禁止剤(t-ブチルカテコールなど)を添加して流通・保管されます。強酸化剤と接触すると激しく反応します。火気厳禁。
人体の
影響
  • ・刺激性と毒性があり、目、皮膚、気道に対して強い刺激性を示します。蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気、意識混濁を引き起こすことがあります。中枢神経系を抑制する作用があり、高濃度の曝露は肝臓や腎臓への悪影響を招く恐れがあります。取り扱いの際は、有機ガス用防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡を着用し、十分な換気を行ってください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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