オクタメチルトリシロキサン(Octamethyltrisiloxane)
3つのケイ素原子が酸素原子を介して結合した骨格(シロキサン結合)を持ち、その周囲に8つのメチル基が結合した構造を持つ、最も単純な直鎖状揮発性メチルシロキサン(有機ケイ素化合物)の一種です。一般に「低粘度シリコーンオイル」の一区分として知られています。表面張力が非常に低く、優れた展延性(広がりやすさ)と高い揮発性を併せ持っており、べたつきを残さずにさらっとした軽い質感で蒸発する特性があります。このユニークな感触から、化粧品やパーソナルケア製品の配合成分として極めて広く利用されているほか、工業用の洗浄剤や溶剤としても重宝されています。引火性があり、目や皮膚への刺激性を持つ危険な液体です。
別名:トリシロキサン、ジメチコン(低粘度)、MDM
| ガス名 |
オクタメチルトリシロキサン |
分子式 (化学式) |
C8H24O2Si3 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ほぼ無臭、またはかすかに特有の甘い有機ケイ素臭 |
燃焼 範囲 vol% |
0.9%から13.8%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・化粧品・パーソナルケア製品(ファンデーション、スキンケア、ヘアケア、制汗剤などの揮発性オイル成分・質感改良剤)、工業用溶剤・精密機械部品の洗浄剤、シリコーンゴムや樹脂の製造原料、特殊コーティング剤の希釈剤、熱媒体(難燃性・低粘度ヒートトランスファーフルイド)。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体および蒸気です(引火点:約29度から35度前後。製品の純度や環境により前後します)。日本の消防法上では「第二石油類」に分類されます。
- ・加熱分解や燃焼により、一酸化炭素や二酸化炭素のほか、無定形のシリカ(二酸化ケイ素)の微粉末や、有害なホルムアルデヒドのガス・蒸気を発生することがあります。
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人体の 影響 |
- ・目、皮膚、呼吸器の粘膜に対する軽度から中程度の刺激性があります。
- ・揮発した蒸気を大量または高濃度に吸入した場合、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、頭痛、めまい、軽度の吐き気や不快感を引き起こすことがあります。
- ・浸透性が高く脱脂作用があるため、繰り返しの接触は肌荒れや乾燥の原因になります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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