オクテン(Octene)
8つの炭素原子と1つの二重結合を持つ不飽和炭化水素(アルケン)の一種です。二重結合の位置や炭素鎖の分岐の仕方によって多数の構造異性体が存在しますが、産業界で最も重要とされるのは、炭素鎖の末端に二重結合を持つ直鎖状の「1-オクテン(アルファオレフィン)」です。主にエチレンの制御された重合(オリゴマー化)によって製造されます。水には一切溶けませんが、アルコールやエーテルなどの多くの有機溶剤によく溶ける親油性の性質を持っています。末端の二重結合が化学的に非常に高い反応性を持つため、ポリエチレンの性能を向上させるための共重合成分(コモノマー)として世界中で極めて大量に消費されている重要な工業材料です。引火性が高く、目や皮膚に対して刺激性を持つ危険な液体です。
別名:カプリレン、オクチレン、1-オクテン(異性体代表)
| ガス名 |
オクテン |
分子式 (化学式) |
C8H16 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ガソリンや軽質石油、あるいは他のアルファオレフィンに類似した、特有のツンとする不快で鋭い石油臭・オレフィン臭 |
燃焼 範囲 vol% |
0.7%から6.6%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・高分子化学工業原料(直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)の製造時における柔軟性・強度向上のための共重合用コモノマー)、高級潤滑油(ポリアルファオレフィン:PAO)の合成原料、界面活性剤やプラスチック用可塑剤、洗剤の中間原料。
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危険 情報 |
- ・引火点が約10度から13度前後の、引火性の高い液体および蒸気です。
- ・常温であっても一瞬で引火する危険性があり、火源(火花、裸火、静電気)がある場合は容易に爆発的な燃焼を起こします。
- ・二重結合を持つため化学的反応性が高く、強力な酸化剤(塩素、フッ素、過酸化物、濃硝酸など)と接触すると激しく反応して火災や爆発を引き起こす危険があります。
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人体の 影響 |
- ・目や呼吸器の粘膜に対する刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
- ・非常に揮発しやすいため蒸気を吸入しやすく、目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、吐き気、不快感を引き起こします。大量または高濃度に吸入した場合は中枢神経系を抑制し、強い眠気やふらつき、酩酊状態を催し、高濃度環境に曝され続けると意識喪失や呼吸抑制を招く危険があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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