パラジクロロベンゼン(p-Dichlorobenzene)
ベンゼン環の対向する位置(1位と4位)の水素原子が塩素原子に置換された芳香族ハロゲン化合物です。ジクロロベンゼンの異性体(オルト、メタ、パラ)の中で最も対称性が高く、常温で白い結晶(固体)として存在するのが大きな特徴です。また、昇華性(液体にならずに直接気体になる性質)が非常に強く、その蒸気が防虫や防カビに効果を発揮するため、家庭用の防虫剤として長く親しまれてきました。
別名:1,4-ジクロロベンゼン(1,4-Dichlorobenzene)、パラジクロール、PDCB
| ガス名 |
パラジクロロベンゼン |
分子式 (化学式) |
C6H4Cl2 |
| 状態 |
固体(結晶、強い昇華性を持つ) |
| 色 |
白色 |
| 臭気 |
独特の強く鋭い芳香(いわゆる「タンスの防虫剤」の匂い) |
燃焼 範囲 vol% |
2.5%から9.2%前後(加熱・昇華により気体となった場合) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・家庭用防虫剤(衣類用)、トイレの芳香・消臭剤、有機合成中間体(ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂の原料、染料、医薬品)、殺菌剤、研磨剤の添加剤。
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危険 情報 |
- ・加熱や火災により、有毒で腐食性の高い塩化水素、ホスゲン、一酸化炭素などを発生する、可燃性(引火点:約65度から67度)の固体です。蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい性質があります。強酸化剤との接触を避けてください。また、他の防虫剤(ナフタリンや樟脳)と併用すると、反応して液化し、衣類にシミを作る恐れがあります。
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人体の 影響 |
- ・高濃度の蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、吐き気、喉の痛み、倦怠感を引き起こします。目・皮膚へ直接触れると、刺激や炎症を引き起こします。長期曝露では肝臓や腎臓への障害を引き起こす可能性があります。国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(Group 2B)」と分類されています。密閉された空間で大量に使用することは避け、定期的な換気が必要です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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