パラフィンワックス(Paraffin wax)
原油の精製過程(一般に潤滑油留分)から分離・抽出される、炭素原子数が約20から40の直鎖状飽和炭化水素(ノルマルパラフィン)を主成分とする固形ワックスの一種です。化学的に極めて安定しており、酸やアルカリ、強塩基などの薬品に対してほとんど反応しません。水には一切溶けませんが、ベンゼンやエーテル、熱したアルコールなどの有機溶剤にはよく溶ける性質を持っています。防水性、防湿性、電気絶縁性に優れており、加熱すると比較的低い温度で融解してさらさらとした低粘度の液体になり、冷却すると再び固化します。産業界から日常生活まで極めて幅広い用途を持つ基礎材料です。可燃性があり、加熱融解時の蒸気吸入や皮膚接触に注意が必要です。
別名:石炭パラフィン、固体パラフィン、パラフィン、石蝋(せきろう)
| ガス名 |
パラフィンワックス |
分子式 (化学式) |
CnH2n+2 |
| 状態 |
固体 |
| 色 |
白色 |
| 臭気 |
ほぼ無臭(高度に精製されたものは無臭ですが、加熱融解した際や精製度が低いものはかすかに特有の石油臭・蝋臭がすることがあります) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・キャンドル(ろうそく)の主原料、紙やダンボールの防水・防湿コーティング剤、電気絶縁材料、化粧品(口紅、クリーム)や医薬品(軟膏ベース)、食品添加物(果物の被膜剤、ガムベース)、繊維や木材の艶出し・保護剤、金属鋳造用(ロストワックス法)の型材、文房具(クレヨン、マッチの頭薬)。
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危険 情報 |
- ・引火点が約200度から240度前後の可燃性の固体です。常温での引火危険性はありませんが、融点以上に加熱されて液体になり、さらに引火点付近まで高温になった場合は容易に引火・燃焼します。また、高温時の融解液から発生する蒸気(パラフィン煙)は空気と混ざることで爆発性混合気体を形成することがあります。
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人体の 影響 |
- ・基本的には化学的・生物学的に不活性であり、常温の固体状態では毒性はほとんどなく極めて安全な物質です。
- ・高度に精製された食品・医薬品グレードのものは体内に吸収されずそのまま排出されるため毒性は極めて低いですが、工業用グレードのものを誤って大量に飲み込んだ場合は、消化管を刺激して一過性の下痢や腹痛を引き起こすことがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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