ペンチルシクロペンタン(Pentylcyclopentane)

シクロペンタン環(5員環の飽和環状炭化水素)に、5つの炭素原子を持つ直鎖状のペンチル基(アミル基)が1つ結合した構造を持つ、環状脂肪族飽和炭化水素(シクロアルカン)の一種です。原油中に微量に含まれる成分であり、石油精製品の灯油留分や軽油留分に近い性質を持っています。水には一切溶けませんが、エタノール、ジエチルエーテル、ベンゼン、アセトンなどの多くの有機溶剤には任意の割合で非常によく溶けます。化学的に比較的安定しており、酸やアルカリに対して高い抵抗性を持っています。主に各種樹脂の特殊な工業用溶剤や、有機合成の基礎材料、あるいは高沸点・低流動点特性を活かした特殊潤滑油のベース成分として利用されます。可燃性があり、蒸気の高濃度吸入による麻酔性や目・皮膚への刺激性を持つ危険な液体です。
別名:ペンチルシクロペンタン、アミルシクロペンタン、1-シクロペンティルペンタン

レンタル
対象機種
ガス名 ペンチルシクロペンタン 分子式
(化学式)
C10H20
状態 液体
無色透明
臭気 かすかに独特の軽質石油臭・灯油臭(高度に精製されたものはほぼ無臭です)
燃焼
範囲 vol%
0.6%から5.0%前後(想定) 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・工業用溶剤・環境配慮型溶媒(特殊な塗料、印刷インキ、各種精密機械パーツの洗浄剤)、有機合成試薬、特殊潤滑油や油圧作動油の配合成分、石油製品の特性研究用標準物質。
危険
情報
  • ・可燃性の液体および蒸気です(引火点:約50度から55度前後。常温では比較的引火しにくいですが、夏場の高温環境下や加熱された状態では引火の危険が高まります)。加熱分解や燃焼により、一酸化炭素や二酸化炭素などの有害なガス・不完全燃焼による煤を発生します。
人体の
影響
  • ・目や呼吸器の粘膜に対する軽度の刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
  • ・高濃度の蒸気に長時間曝され続けた場合は、中枢神経系を抑制し、強い眠気や酩酊感、ふらつきを催す恐れがあります。
  • ・身体への接触を防ぐため、不浸透性の保護手袋(ニトリルゴムなど)、保護眼鏡、必要に応じて有機ガス用防毒マスクを着用してください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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