無水ピペラジン(Piperazine Anhydrous)
飽和された6員環構造の中に2つの窒素原子を含む脂環式二級アミン化合物の一種です。強い塩基性を持ち、空気中の二酸化炭素や水分を吸収しやすい性質を持っています。医薬品(駆虫薬や精神神経系薬などの合成原料)、エポキシ樹脂の硬化剤、高分子化合物の原料・添加剤、防錆剤、ガス処理用アミン溶剤など、幅広い化学工業分野で重要な中間体として利用されています。強い腐食性や刺激性、アレルギー誘発性を持っているため、適切な取り扱いが求められます。
別名:ピペラジン(無水物)、1,4-ジアザシクロヘキサン、ジエチレンジアミン
| ガス名 |
無水ピペラジン |
分子式 (化学式) |
C4H10N2 |
| 状態 |
固体 |
| 色 |
無色から白色(またはオフホワイト) |
| 臭気 |
強いアンモニア様(特有のアミン臭・刺激臭) |
燃焼 範囲 vol% |
4.0%から14.0%前後 |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・医薬品合成原料(クエン酸ピペラジンなどの駆虫薬、各種抗ヒスタミン薬、精神神経系薬の中間体)、エポキシ樹脂硬化剤、ウレタン樹脂用触媒、高分子合成原料(ナイロン・ポリアミド系樹脂の変性剤)、防錆剤・金属表面処理剤、酸性ガス(CO2・H2S等)の吸収除去用アミン溶剤。
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危険 情報 |
- ・可燃性の固体であり、加熱や強熱により引火性の蒸気を発生します(引火点:約65度前後)。
- ・強塩基性(アルカリ性)であり、酸、酸無水物、強力な酸化剤と接触すると激しく反応・発熱して火災や爆発を引き起こす危険があります。
- ・銅、亜鉛、アルミニウムなどの金属やそれらの合金を侵食し、引火性・爆発性の水素ガスを発生させる恐れがあります。
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人体の 影響 |
- ・強い皮膚腐食性・眼損傷性、呼吸器粘膜への刺激性、および皮膚感作性・気道感作性(アレルギー誘発性)を持っています。
- ・強いアルカリ性のため、直接触れると皮膚を強く刺激し、化学やけど(腐食)、赤み、痛みを引き起こします。
- ・眼に入った場合、角膜や眼粘膜に深刻な腐食的損傷を与え、激しい痛み、赤み、視力障害、場合によっては失明に至る深刻な影響を及ぼす危険があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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