ピペリジン(Piperidine)
飽和された6員環構造の中に1つの窒素原子を含む脂環式二級アミン化合物の一種です。ピリジンを水素化(還元)することで得られ、ブラックペッパー(胡椒)に含まれるアルカロイド「ピペリン」の構成骨格でもあります。水、エタノール、ジエチルエーテル、アセトンなどの多くの有機溶剤に任意の割合で極めてよく溶けます。強力な塩基性および親核性を持ち、医薬品(麻酔薬、鎮痛薬、抗ヒスタミン薬等)や農薬、ゴム加硫促進剤、エポキシ樹脂の硬化触媒などの合成原料として工業・化学分野で幅広く利用されています。引火性が高く、毒性・皮膚腐食性を持っているため厳重な取り扱いが必要です。
別名:ヘキサヒドロピリジン、アザシクロヘキサン、ペンタメチレンイミン
| ガス名 |
ピペリジン |
分子式 (化学式) |
C5H11N |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明から微黄色 |
| 臭気 |
不快で強烈な胡椒様・アミン臭(魚くさい・アンモニアに似た刺激臭) |
燃焼 範囲 vol% |
1.5%から10.3%前後 |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・医薬品合成原料(局所麻酔薬、抗ヒスタミン薬、精神神経系薬、鎮痛剤等の中間体)、農薬原料(殺虫剤・殺菌剤の中間体)、ゴム加硫促進剤、エポキシ樹脂硬化触媒、クネベナーゲル縮合反応などの有機合成触媒・塩基触媒、塗料・溶剤。
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危険 情報 |
- ・引火点が約16度前後の、引火性の高い液体および蒸気です。強力な塩基性であり、酸、強力な酸化剤(硝酸、過酸化物など)、ジシクロペンタジエン等と激しく反応・発熱します。燃焼や加熱分解によって、一酸化炭素、二酸化炭素、および有毒な窒素酸化物(NOx)などの有毒ガス・煙を発生します。
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人体の 影響 |
- ・強力な皮膚腐食性・眼損傷性、呼吸器粘膜への強い刺激性、および経皮吸収や吸入による強い急性毒性を持っています。
- ・皮膚から容易に吸収される(経皮毒性)ため、接触により全身の中毒症状を引き起こす危険があります。
- ・身体への接触を防ぐため、耐薬品性の保護手袋(フッ素ゴムやブチルゴムなど)、密閉型保護眼鏡(ゴーグル)、有機ガス用防毒マスク、保護衣を必ず着用してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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