プロパンジエン(Propadiene)
3つの炭素原子を持ち、中央の炭素原子が両側の炭素原子とそれぞれ二重結合(累加二重結合)を形成している、最も単純なアレン(累加ジエン)化合物の一種です。プロパンジエンは、メチルアセチレン(プロピン)と平衡関係にある互変異性体であり、石油の熱分解(スチームクラッキング)や精製工程において副生成物(MAPPガス成分など)として産出されます。水にはほとんど溶けませんが、エタノールやジエチルエーテルなどの有機溶剤に溶けます。累加二重結合に由来する極めて高い化学反応性を持っており、高温下や触媒存在下では容易に異性化や重合反応を起こします。常温・常圧では非常に引火しやすい可燃性ガスであり、高濃度での吸入による窒息や麻酔作用、加圧液体漏洩時の凍傷に注意が必要です。
別名:アレン、1,2-プロパンジエン
| ガス名 |
プロパンジエン |
分子式 (化学式) |
C3H4 |
| 状態 |
気体 |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
無臭(または、わずかに甘い特有のガソリン様・石油臭) |
燃焼 範囲 vol% |
2.1%から13.0%前後 |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・有機合成化学試薬・中間体(環化付加反応やアレン構造を利用した医薬品・精密化学品の中間体合成)、溶接・切断用ガス(メチルアセチレンとの混合体であるMAPPガスの構成成分)。
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危険 情報 |
- ・極めて可燃性・引火性の高いガスです(引火点:気体のため明確な測定値はありませんが、極低温から引火します)。
- ・空気と混ざると広範囲で爆発性の混合気を形成し、微小な火花、静電気、加熱された表面に触れるだけで容易に爆発的な引火・燃焼を引き起こします。
- ・熱的に不安定であり、高圧下や加熱下、あるいは特定の金属・触媒の存在下で激しく自己重合(重合反応)を起こし、発熱や容器破裂・爆発を引き起こす危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・主に高濃度での窒息作用、中枢神経抑制(麻酔作用)、および液化ガスの接触による凍傷の危険性を持っています。
- ・閉鎖空間などで漏洩し高濃度になると空気中の酸素濃度が低下し、酸素欠乏による頭痛、めまい、吐き気、意識障害、最悪の場合は窒息死を引き起こす危険があります。また、中枢神経系を抑制し、強い眠気や麻酔作用をもたらします。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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