プロパルギルクロライド(Propargyl chloride)

分子構造内に末端アルキン(三重結合)と塩素原子を併せ持つ、高度に反応性の高い不飽和ハロゲン化炭化水素の一種です。プロパルギルアルコールの塩素化などによって合成されます。水にはほとんど溶けませんが、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼンなどの各種有機溶剤には任意の割合で非常によく溶けます。分子内に存在する活性な塩素原子と三重結合を利用して、プロパルギル基(-CH2C≡CH)を導入するための化学合成試薬・中間体として、医薬品や農薬、農薬中間体、香料、土壌燻蒸剤などの合成に幅広く用いられています。極めて引火性が高い液体であり、強い毒性(吸入・経口・経皮)や皮膚腐食性、催涙性を持っているため厳重な取り扱いが必要です。
別名:3-クロロ-1-プロピン、3-クロロプロパン-1-イン、塩化プロパルギル、1-クロロ-2-プロピン

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対象機種
ガス名 プロパルギルクロライド 分子式
(化学式)
C3H3Cl
状態 液体
無色透明から淡黄色(または褐色)
臭気 強烈で刺激的な催涙性・不快臭(アセチレン様・刺激性の強いハロゲン臭)
燃焼
範囲 vol%
3.0%から18.0%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・有機合成化学試薬(プロパルギル基導入用試薬)、医薬品・農薬(除草剤、殺菌剤等)の合成中間体、土壌殺菌・燻蒸剤、腐食抑制剤の原料。
危険
情報
  • ・極めて引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約18度から19度前後)。
  • ・熱的に不安定であり、加熱、摩擦、衝撃、あるいは特定の金属(鉄、亜鉛、アルミニウム等)や強塩基、強酸と接触すると激しく分解・重合して発熱・爆発を起こす危険性があります。
  • ・燃焼や分解により、塩化水素(HCl)、ホスゲンなどの有毒で劇物・腐食性の高いガスや煙が発生します。
人体の
影響
  • ・強力な急性毒性(吸入、経口、経皮)、皮膚および眼に対する強い腐食性・損傷性、ならびに強い催涙性を持っています。
  • ・直接触れると皮膚を強力に刺激し、化学熱傷(腐食)、赤み、激しい痛みを引き起こします。皮膚から容易に吸収され(経皮毒性)、全身中毒を引き起こす危険があります。
  • ・強い催涙性があり、蒸気や液体の飛沫が触れると激しい痛み、大量の涙、赤み、角膜損傷を引き起こし、最悪の場合は失明に至る恐れがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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