ギ酸プロピル(Propyl formate)

1-プロパノール(ノルマルプロピルアルコール)とギ酸のエステル化反応によって得られる、最も分子量の小さい脂肪族エステル化合物の一種です。水にはわずかに溶け(微溶)、エタノール、ジエチルエーテル、アセトンなどの各種有機溶剤には任意の割合で極めてよく溶けます。ラム酒やプラム、ラズベリーなどに含まれる天然香気成分でもあり、フルーティーで爽やかな果実香を持つことから、食品用のフレーバー(ラム、清涼飲料水、製菓用)や香料の配合剤、各種樹脂や油類の溶剤、有機合成化学の中間体として幅広く使用されています。極めて引火性が高い液体であり、蒸気の吸入による中枢神経抑制作用や目・呼吸器への刺激性を持っているため厳重な取り扱いが必要です。
別名:メタン酸プロピル、ギ酸ノルマルプロピル、プロピルフォーメート

レンタル
対象機種
ガス名 ギ酸プロピル 分子式
(化学式)
C4H8O2
状態 液体
無色透明
臭気 フルーティーで甘く爽やかな果実香・ラム酒様(プラムやリンゴに似た香気。高濃度では刺激臭)
燃焼
範囲 vol%
2.1%から13.5%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・食品用香料(ラム酒、プラム、ラズベリー、清涼飲料水、製菓用フレーバー)、香水・日用品用香料(フレグランス)、工業用溶剤(ニトロセルロース、樹脂、油脂、アクリル塗料の溶解剤)、有機合成試薬・中間体。
危険
情報
  • ・引火点が約マイナス3度からマイナス5度前後の、極めて引火性の高い液体および蒸気です。
  • ・常温で非常に引火しやすく、加熱された状態や直接の裸火、火花、静電気に接触した場合は容易に引火・爆発的に燃焼します。
人体の
影響
  • ・目および呼吸器粘膜に対する刺激性、ならびに大量吸入・経口摂取による中枢神経系への影響(麻酔作用)を持っています。
  • ・揮発性が高く蒸気を吸入しやすいため、吸入すると鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。
  • ・高濃度の蒸気を吸入した場合は中枢神経系が抑制され、強い眠気、酩酊状態、意識障害を引き起こす危険があります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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