プロピルベンゼン(オールアイソマー)(Propylbenzene(all isomers))

ベンゼン環にプロピル基(C3H7)が結合した芳香族炭化水素の構造異性体混合物(主にn-プロピルベンゼンおよびイソプロピルベンゼン[クメン])です。原油や石油留分(ナフサの改質油等)中に天然に含まれ、あるいはベンゼンとプロピレンやプロピルハロゲニドとのアルキル化反応によって合成されます。水にはほとんど溶けませんが、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼンなどの各種有機溶剤には任意の割合で極めてよく溶けます。クメン法によるフェノールやアセトンの製造原料をはじめ、各種有機合成原料、塗料・印刷インキ・接着剤の溶剤、高沸点有機溶剤、ガソリンの燃料添加剤(オクタン価向上剤)などとして幅広く使用されています。可燃性の液体であり、蒸気の吸入による中枢神経抑制作用や皮膚・眼・呼吸器への刺激性を持っているため適切な取り扱いが必要です。
別名:プロピルベンゼン異性体混合物、C3-ベンゼン異性体(主成分:n-プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン[クメン])

レンタル
対象機種
ガス名 プロピルベンゼン(オールアイソマー) 分子式
(化学式)
C9H12
状態 無色透明
無色透明
臭気 特有の芳香族炭化水素臭(ガソリン様・ベンゼンやトルエンに似た芳香臭)
燃焼
範囲 vol%
0.8%から6.5%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・化学合成原料(クメン法によるフェノール・アセトンの製造、α-メチルスチレン原料等)、工業用溶剤(塗料、印刷インキ、接着剤、樹脂の溶解剤)、燃料添加剤(高オクタン価ガソリン配合剤)、過酸化物・洗浄剤原料、研究用試薬。
危険
情報
  • ・引火点が約31度から47度前後(※異性体組成比による)の、可燃性の液体および蒸気です)。
  • ・イソプロピルベンゼン(クメン)成分を含むため、空気(酸素)と長期間接触すると過酸化物(クメンヒドロペルオキシド等)を生成することがあり、加熱や濃縮により爆発・発火する危険性があります。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、呼吸器粘膜に対する刺激性、ならびに大量吸入・経口摂取による中枢神経系への影響(麻酔作用)を持っています。また、イソプロピルベンゼン成分には発がん性の懸念も指摘されています。
  • ・揮発した蒸気を吸入すると、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。身体に吸収されると中枢神経障害を引き起こすリスクがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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