プロピレンカーボネート(Propylene carbonate)

プロピレンオキシドと二酸化炭素の付加反応などによって得られる、環状炭酸エステル化合物の一種です。炭酸プロピレンとも呼ばれます。高い極性と誘電率、優れた熱的・化学的安定性を持ち、極めて高い沸点と低い揮発性を備えています。水に溶けるとともに、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼンなどの多くの有機溶剤と任意に混合します。リチウムイオン二次電池やキャパシタの非水系電解液溶剤をはじめ、極性高分子(ポリウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂等)の溶解剤、各種洗浄剤、医薬品・化粧品の配合溶剤、有機合成化学の反応試薬・溶剤として広く使用されています。高沸点かつ比較的低毒性・低揮発性の極性溶剤ですが、加熱時の可燃性や皮膚・眼への刺激性を持っているため適切な取り扱いが必要です。
別名:炭酸プロピレン、1,2-プロパンジオールカルボナート、4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-オン、PC

レンタル
対象機種
ガス名 プロピレンカーボネート 分子式
(化学式)
C4H6O3
状態 液体
無色透明
臭気 ほとんど無臭(極めて微かに無臭に近い無臭様・エーテル様の微臭)
燃焼
範囲 vol%
1.8%から14.3%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・非水系電解液溶剤(リチウムイオン二次電池、リチウム一次電池、電気二重層キャパシタ)、樹脂・高分子溶解剤(ポリウレタン、アクリル、ポリカーボネート等の有機溶剤)、塗料剥離剤・洗浄剤成分、化粧品・医薬品の溶剤・基剤、有機合成試薬・脱二酸化炭素反応基質。
危険
情報
  • ・常温での揮発性が極めて低いため常温で引火する危険性は低いですが、高熱に加熱された状態や直接の裸火、火花に接触した場合は引火・燃焼します(引火点:約132度から135度前後)
人体の
影響
  • ・眼に対する強い刺激性、皮膚および呼吸器への刺激性を持っています。
  • ・常温での蒸気圧が非常に低いため通常の取り扱いにおける吸入危険性は低いですが、加熱時やミストを吸入した場合、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、喉の痛み、不快感を引き起こすことがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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