プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(Propylene glycol monomethyl ether acetate)

プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)と酢酸がエステル結合した構造を持つ、グリコールエーテルエステル系の有機溶剤です。産業界では一般的に「PGMEA」の略称で広く知られています。分子内にエーテル結合とエステル結合を併せ持っており、各種の合成樹脂やアクリル系ポリマーなどに対して非常に優れた溶解力を示します。かつて半導体や液晶ディスプレイ製造などの電子材料分野で多用されていたエチレングリコール系溶剤(EGMEA、エチルセロソルブアセテート)に比べ、生殖毒性などの人体への有害性が極めて低いことから、安全性の高い代替溶剤として現在の最先端エレクトロニクス産業には不可欠な存在となっています。
別名:1-メトキシ-2-プロピルアセテート、酢酸1-メトキシ-2-プロピル、PGMEA

レンタル
対象機種
ガス名 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 分子式
(化学式)
C6H12O3
状態 液体
無色透明
臭気 穏やかで、かすかにフルーティー(果実様)な甘みのある、特有のエステル臭
燃焼
範囲 vol%
1.5%から10.0%前後(または1.3%から13.1%前後。文献や測定条件により多少の前後があります。) 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・半導体および液晶ディスプレイ(FPD)製造用フォトレジストの希釈溶剤・シンナー、レジスト剥離液、エッジビードリンス(EBR)などの洗浄剤、各種高性能塗料(自動車用、工業用、水性塗料など)の溶剤・レベリング剤、グラビアやスクリーンなどの印刷インキ用溶剤。
危険
情報
  • ・引火点が約42度から45度日前後の、引火性の液体および蒸気です。
  • ・空気(酸素)と長期間接触すると、可燃性の有機過酸化物を生成することがあり、これが濃縮・加熱されると爆発の危険が生じます。
人体の
影響
  • ・エチレングリコール系溶剤と比較して毒性は著しく低いですが、目や粘膜への刺激性、および高濃度曝露時の中枢神経抑制作用があります。
  • ・皮膚からもわずかに吸収(経皮吸収)されますが、主成分であるアルファ体誘導体には深刻な生殖毒性(催奇形性など)は確認されていません。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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